超短編小説『ファーストアプリ』2

はじめに

この短編小説は全10話でお届けする物語です。

1日、1話ずつ更新をしていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

1話目をご覧いただいていない人は1話目からお読みください。

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早速、宮本はパズル部分のデザインに取り掛かった。

山下と近藤もそれぞれ、キャラクターデザインを自分のペースで進めてもらう事にした。

僕と斎藤はひたすらプログラムについて話し合った。

「まずは、パズルのバグ部分を直していきたいのですが斎藤さんできますか?」

「現状で分かっているバグの数は?」

「今のところ、7ヶ所です。 1つ目がゲームには直接関係ありませんが画面の右端をタップするとゲームが強制終了されます。 2つ目は360秒で一瞬だけ画面が真っ暗になります。 大きなバグとしてはこの2点です」

「後の5点は?」

「細かい部分ですので後回しにしても大丈夫です」

「わかった。 とりあえず原因を突き止めてみるよ」そう言うと斎藤はパソコンに向かってバグの原因を探し始めた。

僕は、ゲームの基礎となるシナリオ部分のプログラムをひたすら書き続けた。

1週間後、それぞれの現状報告の為に喫茶店に集まった。

「まずは、パズル部分のバグなんだけで、山田の言う大きなバグの二つは原因が突き止められ、解決できた」

「さすがですね」

「他の5つについても、完璧ではないがゲームの進行に全く影響の出ない程度になっている」

「わかりました。 とりあえずパズル部分のプログラムは一旦完成ということにして、基礎部分を手伝ってください」

「わかった。 それで基礎部分はどこまで進んでるんだ」

「とりあえず、シナリオ部分やキャラクターの合成部分、課金システム、ゲームオプション、ガチャシステムなどの基礎は出来ています。 なので、あとはバグ探しと細かい修正が必要です」

「じゃあ、俺は徹底的にバグを探すから、細かい修正は任せるわ」

「わかりました。 じゃあ、次にデザイン部分はどのような状況か教えてください」

「パズルのデザインは完成してから、後でデータを送る。 他にはダンジョンの背景やガチャもデザインしてあるから、そっちで組み合わせてくれ」

「さすが、仕事早いな」

「まぁな。 久しぶりのデザインだったからな。 キャラクターの方はどうなってるんだ」

「キャラクターは僕も山下も5体ずつ完成させています。 二人で話し合いながら書いたので、デザイン性の統一は出来ています。 ただ、宮本さんとは話し合えていないので、宮本さんのデザインを見せて欲しいのですが」

「そうだな。 あとで送っておくよ」

思った以上に全員の仕事が早く、当初は1年以上かかると予想していたが少し早まりそうな予感がした。

そして、それぞれの課題ややるべき事を明確になったところで、再び作業に没頭した。

3話へ続く




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