地震大国と呼ばれる日本。
私たちが知っている歴史の中でも、他国と比べても明らかに多くの被害を受けています。
おそらく、今の日本の地震傾向を見ていると、人類が日本という土地を見つけた時から地震が多発していたのではと予想が出来ます。
今でこそ、全国民を他国に避難させる事は不可能ですが、昔なら違ったはずです。
まだ人口も少なく、発展もしていなかった頃の時まで遡る事ができるのであれば、「日本を捨てる」という判断も出来たはずです。
しかし、先人たちはその判断をしませんでした。
今回はどうして、危険なこの土地を先人たちは選んでしまったのかを考えていきたいと思います。
地震が多いことに全く気がつかなかった
一つ目に考えられることは、自国が地震大国だと、気が付いていなかったことです。
昔の情報がないので、わかりませんがプレートや火山活動が地震に関連すると先人たちが知っていた可能性は極めて低いと考えられます。
また、海外の情報が入りにくい昔では、自国の地震回数が他国と比べて多い事にも気が付けなかったのではと考えられます。
おそらく、地球も生きていると考えられ、何度被害に遭っても仕方がない事だと諦めていたのでしょう。
なので、この土地を捨てる事など検討にも上がらなかったのではと考えられます。
海外からの攻撃を防ぐため
日本が海外から攻撃をされる場合は、必ず海を通過しなければなりません。
これは、例えミサイルであっても海上を通過する事には違いがありません。
大昔にミサイルなどなかったと考えられますので、実際は船に乗って、戦闘員がこちらに向かってくる他、攻撃方法がないと言う事です。
技術が発達した今では、簡単な事のように思いますが、その当時では船で日本に向かうとなると相当な労力を使う事になります。
そうなると多くの場合、攻撃を諦めるか、実行に移しても失敗に終わる可能性が極めて高いと考えられます。
先人たちはこれを、巨大地震と天秤にかけても、上回るメリットと考えたのでしょう。
海外との遮断が容易だったから
海に囲まれた日本では、日本から海外に出向くことも、海外から日本へ訪れる事も難しかったと予想できます。
これにより、海外との外交や貿易を遮断し、人口流出や邪魔者の流入を防げたはずです。
その結果、日本の素晴らしい技術の流出が防げ、今の日本が存在します。
もし、日本が島国ではなく、陸続きであれば、これほどの先進国になっていなかった可能性も十分にあり得ます。
食料調達が容易だったから
日本は、日本海・太平洋・瀬戸内海・オホーツク海に囲まれており、どこであっても漁が出来ます。
それぞれの地域で違った魚が生存し、他国でも稀に見ない、魚の国といってもいいでしょう。
また、山もあり、平地もあり、四季もあり、食料を調達するということでは、優れた環境が揃っています。
今でこそ、海外との貿易が盛んで輸入・輸出を行なっていますが、先人たちの時代ではそのような事は少なかったはずです。
そう考えると、日本という土地に住むメリットは十分にあります。
もしかすると、日本が長寿の国になった理由もこの事が関係しているのかもしれません。
健康的な食事が毎日摂れ、長寿の遺伝子を生み出してくれた先人たちに感謝しないといけません。
最後に
先人たちがどうして、この地震大国を住まいとして選んだのか、事実は分かりません。
しかし、何度も巨大地震に見舞われながらも、先進国としてここまで発展した今を見ると、先人たちの選択は大正解だったと言えます。
地震によって失うものも大きいですが、得るものも多くあります。
例えば、絆や優しさ、助け合いも巨大地震の存在があったからこそ強くなったのではないでしょうか。
今、私たちに出来る事は、地震による被害を少しでも抑える事です。
日頃から、訓練や準備をする事で、多くの命が助かります。
ぜひ、この瞬間に起きるかもしれない事を頭に置き、過ごしていただければと思います。