営業の仕事をしていると、自分がまるで詐欺師なのかと思う瞬間があると思います。
競合他社の製品の方が圧倒的にコストパフォーマンスも良いのに「これが良い商品」と推し勧めなければなりません。
反響営業であれば、まだマシですが飛び込み営業やテレアポとなると自分から悪い商品を勧めているようで罪悪感に悩まされる事もあるでしょう。
私もこれが理由で、営業の仕事を辞めた経験があります。
そこで、今回は詐欺師と商売上手の違いを考えてみました。
詐欺師とは人を騙す行為
詐欺師の特徴と言えば人を騙す事です。
例えば、車の営業であれば燃費の偽りなどが詐欺に該当します。
燃費など車の性能面を良いように言うのは、どの営業マンも一度くらいは経験があるのではないでしょうか。
あくまでも口で説明しているだけなので、問題になることは少ないと思いますが、消費者にとっては大切な判断材料です。
そこに嘘があると知っていれば、買うことはなかったと言う事もあるでしょう。
これらは、れっきとした詐欺行為で被害者が証拠さえ抑えていれば、刑事事件として扱われます。
騙していなかったら詐欺じゃない
世の中には価格をオープンしていない、商品やサービスが沢山あります。
これらの、一部の商品はお客さんの懐事情で値段を決めているそうです、
特にBtoBの世界では顧客の会社規模から予算を予測して販売する業者も少なくないとか。
同じ商品やサービスを提供しているにも関わらず、値段が大きく異なるのは明らかな詐欺であるにも関わらず、騙している訳ではないので詐欺には当たらないようです。
ただし、全顧客に同じ値段で提供しているなど嘘の情報を流すことは詐欺に該当する可能性があります。
詐欺と商売上手は紙一重
前者は詐欺で、後者は商売上手と言われる現代では、商売と詐欺の違いは紙一重だと思います。
騙しさえしなければ、どんな商売であっても通用するのが現代です。
しかし、これを規制する術はなく、今後も詐欺と商売上手は隣り合わせの状況で進んで行くのではと思います。
自分の会社の営業手法が詐欺だと感じたら
営業マンで自分の会社の営業手法が詐欺だと感じた時、もう一度よく考え直してください。
「嘘をついているか?」
これが、詐欺と商売上手の大きな違いです。
もし、嘘を付いていないのであれば、詐欺ではありませんので、堂々と営業をしてください。
私も今でこそ、営業を外れましたが、外れさしてもらえるまでは、この事を胸に仕事を続けていました。
ただし、嘘をついて営業をしている会社にお勤めの場合は、将来的に不安定になる可能性が極めて高いので転職をオススメします。