2017年のプロ野球もクライマックスシリーズが終わり横浜DeNAベイスターズは福岡ソフトバンクホークスに敗れ、日本一を獲得することはできませんでした。
しかし、数年前のベイスターズからは考えられない大健闘だったと誰もが感じていることでしょう。
そう、ベイスターズは今から6年前まで毎年のように最下位争いをしており、とうとう運営会社だったTBSが手放しDeNAによって買収された球団です。
当時は球団の人気も少なく座席の稼働率も50%程度で今後の経営が課題となっていました。
しかし、買収から6年で明らかに様子が変わり、座先の稼働率は90%を超え、クライマックスシリーズ進出を果たし、日本シリーズまで進出しました。
経営の面でも、とうとう黒字へと転換しただけでなく、本拠地の横浜スタジアム買収まで実現させました。
もちろんですが、これには相当な努力と戦略がありました。
5年契約で黒字にすることを使命に
横浜DeNAベイスターズの初代社長である池田純さんは住友商事、博報堂を経て、DeNAへ入社し、ベイスターズの球団社長へとなりました。
社長就任当時は35歳でNPB12球団の中で最年少社長でした。
幼い頃からベイスターズのファンということもあり、自ら志願して社長になったそうです。
しかし、実際になってみると現実は甘くなかったようで、苦戦も多くありました。
例えば、野球人(選手や監督、コーチなど)との付き合い方やチーム全体の意識改革、地元との繋がりなど素人には想像もできない部分です。
そんな困難を乗り越え、自分の持つマーケティング力を最大に活かせた結果が今のベイスターズなのです。
球団も紐を解けば普通の会社
おそらく、球団というと特別な組織だと思っている方も多いでしょうが所詮は企業です。
そこらにある株式会社と全く同じで「株式会社横浜DeNAベイスターズ」なのです。
取り扱っている商品が野球というだけで、本当に何もかもが普通の企業と同じです。
そこに気がつくことができれば、どんな事でも戦略的に動けば勝つ事ができます。
そして、その結果ベイスターズは勝ったのです。
もちろん、野球としても十分勝ちましたし、経営面でも文句がないほどの黒字を計上することができました。
ベイスターズの5年を振り返る一冊
池田社長が就任からの5年間を一冊にまとめた本があります。
それが、「35歳球団社長のメソッド 常識の超え方」です。
どのようにして、ベイスターズが復活したのか。
どのようにして、ベイスターズが強くなったのか。
そして、今後のスポーツビジネスはどのようにすればいいのか。
まさにスポーツビジネスの教科書と言ってもいいでしょう。
もちろん、スポーツビジネス以外の分野でも参考にできる事がたくさん詰まった本です。
ベイスターズがどのようにして復活したのか詳しく知りたい方はぜひお読みください。