東日本大震災から7年が経過しました。
長いと感じたか、短いと感じたかは人それぞれでしょう。
被災した街は、徐々に復興を遂げていますが、まだまだ震災前の姿には程遠い部分もあります。
特に福島第一原子力発電所での事故の影響は大きく、こちらに関しては7年が経った今でも帰還困難区域、住居制限区域の解除見通しが立っていません。
しかし、ここで止まっていては何も解決しませんし、東日本大震災は、岩手・宮城・福島だけが背負っていくものではありません。
被災をしてない私たちだから出来る事も沢山あります。
今回は私たちに出来ることをまとめました。
①現地に訪れる
岩手・宮城・福島では、東日本大震災の影響で大きく観光客が減ってしまいました。
今では、地元の皆様の頑張りや、様々な機関や企業のPR活動の結果、ある程度の回復はしていますが、震災前の水準を確実に超せるかというと微妙な部分もあります。
そこで、私たちが出来る事は被災地への訪問です。
被災地に行く事で新幹線や飛行機を利用します。
そのお金は交通機関を通して、税金という形で国に納められ、被災地にも納められます。
また、交通機関の利益の一部が、その企業の宣伝費用となり、被災地の観光客増加につながります。
JR東日本の「行くぜ、東北。」はまさに被災地の応援を目的としたキャンペーンです。
もちろん、被災地での宿泊や物販は直接的に応援になります。
さらに、その様子をTwitterやInstagramにアップすると、それを見た人が東北を訪れたいと思うかもしれません。
そして、一番は被災地に人が溢れると、元気が生まれます。
人というのは人との繋がりによって、元気や頑張りを手に入れることができます。
被災地に人が溢れる事で賑やかになり、消費が増え、復興のスピードも加速していきます。
ぜひ、一泊二日でも、日帰りでもいいので、被災地への旅行をご検討ください。
②被災地の物を買う
東日本大震災発生直後は、原発事故による風評被害も多く、被災地産の食品は敬遠されがちでした。
しかし、それでは被災地の復興はますます遅くなってしまうだけです。
今では、風評被害もかなり減少していますが、それでも気にされている人はいます。
もちろん、自分の健康を考える事も大切な事なので、それを否定するわけではありません。
ただ、そのような人は、食品以外の部分で少しでも協力していただけると、被災地にとって大きな励みになります。
特に被災地の物を無理に探して買う必要はありませんが、被災地産の物を見かけた際には、ぜひご検討ください。
③真実を伝える
震災から7年が経過したという事は、7歳未満の子供達は震災当時のことを全く知らない事になります。
おそらく、覚えていない事も考慮すると10歳ぐらいまでの子供達が当時の事を知らない事でしょう。
被災された人にとっては、思い出したくない過去かもしれませんが、地震大国に住む以上は、今後も同等クラスの地震が襲ってくる可能性も十分あります。
その時に、子供達が過去の出来事を知っているのと、知らないのでは行動が大きく変わってきます。
特に津波は、長い歴史の中で記録はあったものの、本当に発生するのか疑問に思っていた人も多いはずです。
しかし、東日本大震災では10メートルを余裕で超える津波が襲い、大勢の人が巻き込まれてしまいました。
その真実を知っているだけで、逃げるという判断ができるはずです。
その判断をさせる為にも、私たちが様々な形で記録を残し、伝えて行く事が必要だと思います。
④寄付をする
東日本大震災では被害が大きかった為、様々な団体が寄付を募っています。
私もこれまで、本当に少ないお金ではありますが、協力させていただいた事もあります。
おそらく、多くの人が一度くらいは協力をされていると思います。
しかし、残念なことに復興には、まだまだお金が必要です。
自分の生活を苦しめてまで、寄付をする必要はありませんが、もし余裕があるのであれば、少額でも構いませんので、寄付をしていただけるとありがたいです。
詳しくは日本赤十字社のホームページをご覧ください。
また、被災地域ではふるさと納税も受け付けております。
返礼品がない地域も存在しますが、ぜひご検討をお願いします。
⑤地震対策をする
東日本大震災では多くの予想できなかった被害を受ける結果となってしまいました。
今後、発生が予想される南海トラフ大地震や首都直下型地震でも予想以上の被害が発生する可能性がないとも言い切れません。
なので、個人でも非常用袋を用意したり、避難経路を確認したり等、対策は必要です。
個人レベルで対策をしている人は、よほど意識の高い人だけだと思います。
もちろん、ある程度のお金も必要になる対策もあるので、全ての人が実施できるはずがない事は理解しています。
しかし、避難場所を確認しておくだけでも、大きな第一歩です。
特に家族と暮らしている人は、集合場所をしっかり決めておきましょう。
まとめ
今回は5つの出来ることをご紹介しました。
全てを実施する必要はありませんが、⑤の対策ぐらいであれば、話し合ったり、確認するだけなので、意識さえあれば、誰にでも出来るはずです。
その他の事については、余裕があれば、ご協力をいただけますと幸いです。
最後に被災された皆様の1日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。