JR東日本・西日本では導入されている新幹線のグランクラスですが、東海道新幹線には存在しません。
新車を製造していないというのもありますが、今後作られる予定の新車にもグランクラスは導入されないようです。
今回は、なぜ東海道新幹線にグランクラスが導入されないのかを調べてみました。
輸送力を確保するため
東海道新幹線は他の新幹線と比べて、飛び抜けて利用客が多い路線です。
その為、最短では3分間隔で電車が運行され、それは首都圏の電車並みの本数です。
それでも、足りなくなる繁忙期に座席を減らすことになるグランクラスは輸送力を落とすことになります。
遠距離利用者が多いから
東海道新幹線は遠距離の利用者がかなり多いです。
東京~大阪間の輸送が多ければ、それだけで利益が出ます。
しかし、東北新幹線などでは比較的、近距離の利用者が多い傾向です。
宇都宮以降は、空気を運んでいると言う事もあり、一人当たりの単価を少しでも上げようとするのが、JR東の考え方です。
新幹線の衰退があるから
リニアが新大阪までつながれば新幹線は間違いなく衰退します。
そういった事業に多額の投資をするわけがなく、グランクラスが設置されないのではと考えられます。
おそらくですが、リニアは早すぎるのでグランクラスは付けられないと思います。
と言う事は、JR東海はグランクラスを今後設置しない可能性が高いと言う事です。
そもそも、求められていない
東海道新幹線の利用者の殆どはビジネス客です。
基本的に出張は指定席までの値段しか会社から出ませんので、グリーン車ですら利用価値が少ないのです。
しかし、芸能人や社長、政治家なども多く利用するため、一定の見込みがあるため、3両も設置されています。
これにグランクラスを追加するとなると、更に使う人が限られていしまいます。
観光路線であれば、贅沢も許されますが、観光需要の割合が少ない路線では無意味と言っても過言ではないと思います。
他にもいろいろありますが、以上の事が主な理由です。
おそらく、今後も設置される事はないでしょう。
ただ、個人的には一度くらいグランクラスに乗ってみたいので設置してほしいと思っています。