「君の名は」は、今年最大のヒット作となりました。
シーズンから外れた8月末からの公開ながら、わずか52日間で興行収入は154億円、観客動員数は1184万人という、異例の成績を記録して、未だ勢いは止まりません。
歴代興行収入ランキングで見ても、すでにジブリ映画と肩を並べるものになっており、さらなる躍進が期待されます。
そして、そのブームは映画館に留まらず、様々な場所に波及しています。
いわゆる聖地巡礼と呼ばれる観光も、そのひとつです。
「君の名は」の舞台となったのは、東京・岐阜県・広島県・名古屋がモデルとなっています。
そんな普段は地元の人しか来ないようなスポットにも、連日観光客が押し寄せ、経済効果を生んでいるのです。
そんな聖地と呼ばれるものの中でも、岐阜県飛騨地方は格別です。
自然の美しさ、地元の受け入れ態勢など、訪れる人を魅了してやまない魅力に満ち溢れています。
https://twitter.com/TjAZzU/status/787445569270624256
たとえば、主人公が名前を探すという、重要なシーンの舞台となった図書館は、実在の飛騨市図書館がモデルです。
通常ならば、このような公共施設は撮影も、県外者が訪れることさえ禁止されてもおかしくはないのですが、この飛騨市図書館は違いました。
フロントで撮影許可をもらうこと、そして他の利用者の顔が認識できないような写真を撮ること、この2点さえ守れば撮影を許可するという、極めて柔軟な対応を行っているのです。
また、SNSの拡散も問題ないという態度を示したため、飛騨の新たな人気スポットとなっています。
三葉を探しに来ました@飛騨古川駅 #君の名は pic.twitter.com/O8FBxdgr6P
— matts@虹ヶ咲学園3輪野外活動同好会 (@matts_dhx) October 25, 2016
この飛騨市図書館から徒歩5分の場所には、飛騨古川駅があります。
この駅の橋こそ、主人公が、ヒロインの住む町へと向かうシーンに使われたものなのです。
劇中とまったく同じシチュエーションで撮影することができますので、これもまた、聖地巡礼には外せないスポットとなっています。
さらに、駅の前のタクシー乗り場も、映画の中で印象的に使われており、まるで「君の名は」の世界に入り込んだような臨場感に満ちています。
そしてヒロインの実家である神社は、岐阜県内の気多若宮神社と、飛騨山王宮日枝神社をミックスさせたものとされています。
鳥居をくぐり、石段をのぼれば、巫女姿のヒロインを想起させるシチュエーションとなっています。
他にも踏切やバス停など、ちょっとした場所が、映画に使われたスポットとなっており、細かいところまで目が離せません。
「君の名は」をより楽しむために、岐阜県に一度は訪れてみましょう。