日本の金融大手4社と言えば三菱UFJフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループ、りそなホールディングスがあります。
りそなホールディングスに関しては、大手といったイメージが少ない人も多いと思いますが、業界4位の実力をもった巨大組織です。
なんとなく、三菱UFJフィナンシャルグループが最大手なのかなというイメージがありますが、みずほフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループも同じぐらい力を持っているような気がします。
そこで、今回は、大手4社にどの程度の違いがあるのか、わかりやすく図で見て頂ければと思います。
単独売上高(2016年3月期)
単独売上高では、三菱UFJフィナンシャルグループがトップではありますが、二番手の三井住友フィナンシャルグループとあまり変わらない結果となりました。
正直、三菱UFJフィナンシャルグループが飛び抜けていると思っていたので、驚きの結果です。
また、業界4位のりそなホールディングスがこれほど、力を持っているのは、全く知りませんでした。
ここでの数字は単独売上高といっても、銀行単独ではなくグループまたは、ホールディングス単独の売り上げです。
従って、持ち株会社の売上高であり、銀行単体で見た時は、もっと稼いでいる場合もございます。
連結売上高(2016年3月期)
単独売上高と同様に三菱UFJフィナンシャルグループがトップではありますが、2位以降との差が少しついてきました。
日本のメガバンクと言えば上の3銀行と呼ばれる理由がわかる図表になりました。
4位のりそなフィナンシャルグループに関しては、勝負にも加わっていない状況で、その他の地方銀行やネット銀行ではもっと規模が小さいと言う事になります。
先ほどの、単独売上高より、連結売上高の方が、勢力図として、近いものではと思います。
連結当期利益(2016年3月期)
本当は、営業利益で比較をしたかったのですが、りそなホールディングスの営業利益がどこにも見当たらず、当期利益(純利益)で比較しました。
純利益は臨時利益や損益を含んでいるなので数字の限りではないのですが、業界3位のみずほフィナンシャルグループが業界2位の三井住友フィナンシャルグループを抜く結果となりました。
ただ、通年であれば、三井住友フィナンシャルグループの方が上回っており、おそらくトランプ相場によりSMBC日興證券が約100億の損失を計上した事が原因ではと考えられます。
その他にも今年は相場が荒れた年でしたので、各社が特別損失を出しているような状況です。
連結総資産
総資産においても、三菱UFJフィナンシャルグループが他社を上回る結果となりました。
日本の国家予算が90兆円と言われていますので、大手3社の資産だけで、日本が7年以上成り立つということになります。
ただ、一般会計とは別に特別会計も含めると400兆円と言われていますが、それでも2年近く国の運営ができる計算になります。
この事を考えると、日本政府の借金が多いといっても、全然大した事ないように感じます。
まとめ
今回の勢力図からわかった事は、大手3社によって金融が回っているという事です。
あなたの知っている銀行の多くは、この大手3社と何らかの資本関係があり、今後はさらに合併を繰り返し、業界4位のりそなホールディングスですら、喰われてしまうかもしれません。
銀行というと、金を貸しているだけの存在だと思われがちですが、我々庶民からは想像もできないような事業も行っています。
AIが発達した未来では生き残れる会社は銀行のような資産を持つ会社だけとも言われています。
みずほフィナンシャルグループであれば、最低購入枚数100枚、2万円程度から株を購入することが出来ます。
もし、興味がありましたら、銀行株を買ってみるのもいいかもしれませんね。