東京・神奈川で増え続ける「まいばすけっと」はなぜ成功したのか?

「まいばすけっと」と言うスーパーをご存知ですか?

東京・神奈川と北海道の一部地域でイオングループが展開する「小規模スーパーマーケット」です。

2021年現在では800店舗を超えており、東京・神奈川にお住まいの方は見たことがあると思います。

この、「まいばすけっと」ですが、2012年時点では560億円ほどの売り上げでしたが、2021年には2000億円近い売り上げを叩き出すほど成長しています。

そして、驚くべきところは、出店スピードの早さです。

東京・神奈川でしか展開していないにも関わらず、年間の出店数は100店舗を超えています。

コンビニ大手4社合計の年間新規出店数が全国で2000店舗前後なので、1社で、さらに東京・神奈川だけで100店舗を超えると言うことの凄さが分かっていただけるかと思います。

ということで、成長真っ盛りの「まいばすけっと」が、どうしてここまで成長できたのかまとめてみました。

生鮮食品に力を入れてコンビニと差別化

まいばすけっとの店舗はコンビニと同じぐらいか、少し大きいぐらいの広さが基本スタイルなのですが、コンビニと違うのは生鮮食品や日用品の多さです。

最近では生鮮食品を取り揃えるコンビニもありますが、スーパーなどと比べると、品数が少なく、あまり購入している人も見かけません。

しかし、まいばすけっとの生鮮食品は種類も多く、スーパーマーケットと同じ価格なので、買いやすいのが特徴です。

もちろん、それ以外の商品も全てスーパーマーケット価格なので、コンビニで同じものを買うよりも、2割から5割ぐらい安くなります。

特に、トップバリュブランドの商品は質も良く、安いのでコンビニの便利さとスーパーマーケットの安さの良いところを組み合わせたような形です。

なので、一人暮らしの男性から主婦まで幅広い層のお客さんが来店しています。

ドミナント方式で認知度拡大

まいばすけっとではドミナント方式を採用しています。

ドミナント方式とは、一つの狭いエリアに複数の店舗を出店し、囲い込みをするコンビニでよく見られる戦略の一つです。

基本的には徒歩3分圏内に3店舗から4店舗を出店する計画のようで、実際に歩いてすぐのところに別店舗がある場合がほとんどです。

さらに、品揃えも少しずつ違うため、複数の店舗で1店舗として考えてもらうようです。

私自身もよく利用するのですが、自宅から一番近い店舗は小さめの店舗なので、品揃えはそれほどよく無いのですが、そこから1分ほど歩いたちょっと大きめの店舗は品数が豊富なので、時と場合によって使い分けをしています。

住宅街への出店で地域住民を獲得

まいばすけっとは基本的に住宅街に店舗を構えているため、地域住民を囲い込み、既存のスーパーマーケットより通いやすいように設計されています。

特に、マンションの1階に入店していることも多く、マンション入居者の利便性も高く、利用率も高いのかと考えられます。

スーパーマーケットとは異なり、まとめ買いというお客さんは少なく、コンビニと同じように欲しい時に、欲しいものを買うスタイルなので、今後も住宅街を中心に出店していくのだろうと思います。

私自身もほぼ毎日通っているのですが、コンビニよりも安いので、抵抗なく通えるのが何度もリピートしたくなるポイントなのだと思います。

チラシを配布せずコスト削減

まいばすけっとでは新規開店時を除き、基本的にチラシを配布していません。

普通のスーパーであれば、チラシを配布することで、お客さんを呼び込んでいるのですが、どうしてもコストがかかります。

最近ではネットでチラシを配布するケースもありますが、それを利用したとしても制作費、配信費用がかかります。

チラシ配布のコストを削減して、その分を価格の安さで勝負しているという感じです。

7時から24時までの営業で人件費削減

コンビニでは利便性を高めるために、24時間営業をする店舗がほとんどですが、まいばすけっとでは、基本的に朝7時から夜24時までの営業です。

これにより、人手不足問題の解決、人件費の削減、採用宣伝費の削減など、多くの経費を削減できます。

まさに、コンビニの悪いところを排除したような形です。

このように、コンビニの良いところは取り入れ、コンビニの悪いところを排除して、拡大を続けるまいばすけっとは、今後2000店舗まで拡大を目標としているようです。

都会では小規模スーパーが増えていく

今後は、高齢社会、都市の人口集中により、歩いて買いに行けるスーパーマーケットが増えていくと思います。

実際にイオングループ以外にも、miniピアゴや成城石井なども小規模スーパーと言われており、セブン&アイグループも今後は小規模スーパーの展開を進めていくと言われています。

まだまだ、コンビニには店舗数も売り上げも敵いませんが、需要の高さとしては間違いなくコンビニよりも上に来ると思うので、数年後にはそこらじゅうに小規模スーパーが誕生するのではと考えています。

それに伴い、これまでのスーパーマーケットは数を減らし、小売の基本は「ショッピングセンター」か「小規模スーパー」になるのだろうと思います。

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