よく、本を買っただけで満足してしまっている人を見かけます。
私もそのうちの一人で、本を買っただけで満足してしまい 、あまり読まない人でした。
特にビジネス本が好きな人に限って「買っただけで満足系」が多いのではないでしょうか。
例え、読んだとしても半分も読まないぐらいで飽きてしまい、最後まで読み切る本など皆無と言っても過言ではありません。
当然、このような人は成功できるわけがなく、お金をただ落としているだけの良いお客さんです。
今回はそんな私の体験談ではなく、私の知人で本を読んで成功を収めてきた人がいたので、ご紹介できればと思います。
成功者でも最後まで読まない場合も
私の知人は営業マンで、新卒から入社した会社において、たった2ヶ月で既存社員の成績を追い抜くような逸材でした。
なぜ、たった2ヶ月で結果を出せたのかというと、1ヶ月目で結果が全く出ず、営業の本を何冊も読んだからだそうです。
そうすると、どの本にも同じようなことが書いてある事に気がついたようです。
それを実践すると、不思議な事に結果が出始め、既存社員を抜くほどの売り上げを達成しました。
その話を聞いた時、私は「頑張り屋」だなと関心したのですが、それと同時に「いつ本を読んでいるのか」と疑問になりました。
というのも、知人の会社は、そこそこのブラック企業で入社したばかりでも残業が当たり前でした。
当然、仕事に加えてブラック企業特有の飲み会なども多く、プライベートの時間はほとんどありませんでした。
それなのに、たった数日間で数十冊を読んだという事は、相当な速読の持ち主なのかと思い質問してみると、意外な事に全部は読んでいないとの回答でした。
まずは、最初から読み、飽きた時点で目次に戻り、重要そうな部分だけを読んでいるそうです。
さらに、役立たないや面白さに欠けると感じた場合は、もう読まないそうです。
この方法によって、時間がない中でも何冊もの本を読むことができているそうです。
重要なポイントを見つける方法
全部読まないと「重要なポイントを見つける事が難しいのでは?」と思った方もいるでしょう。
確かに、重要なポイントを見つけるのは難しい作業です。
しかし、ビジネス本においては、自分の困っている事が重要な部分なわけで、それを解決してくれそうな部分は目次だけで確認する事ができます。
例えば、営業のリスト作りに困っているのであれば、それについて書いているページを探せばいいだけですし、トークに迷いがあるのであれば、トーク例のあるページを探せばいいのです。
こうする事によって、無駄な知識を入れる必要もなく、自分の求めている情報だけを探し出す事ができます。
どうしても、人はせっかく買ったのだから、全てを読みたいと思うものですが、それでは時間がいくらあっても足りません。
ぜひ、重要なポイントを見つける事から始めてください。
成功例を見ても仕方がない
ビジネス本には多数の成功例が書いてあります。
ほとんどの方は、成功例に注目すると思いますが、成功する人に限っては、失敗例に注目します。
理由は簡単で、成功を手にするという事は、いかに失敗を避けるかに鍵があります。
ビジネスの世界は一度の失敗で大打撃をくらい、戦えなくなる事も多々あります。
それを回避するために、失敗例を事前に知っておく事は大切なのです。
また、成功例を真似しても成功する可能性は極めて低いのが現実です。
しかし、失敗例を真似すると必ずと言って良いほど、同じ結果になります。
という事は、ビジネス本において信用できる情報は失敗例のみとなります。
読んだ後が一番重要
ここまで、本を読むにあたってのテクニックをご紹介してきましたが、一番重要な事は読んだ後にあります。
いくら、成功例や失敗例を知ったところで、実行に移さなければ全く意味がありません。
ただ、現実として読んだ後に行動できる人は少ないと思います。
だからこそ、行動できる人は成功出来るのです。
せっかく、貴重な時間を使って本を読んできたと思うので、ぜひ実行に移して、成功を手に入れていただければと思います。