在京キー局と呼ばれる日本テレビ・テレビ朝日・TBS・テレビ東京・フジテレビですがどこが一番稼いでいるかご存知ですか?
一昔前であれば、フジテレビに勢いがあって、TBSがドラマで成功しているというイメージでしたが、今は日テレやテレ朝の人気がかなり高まっています。
さらに言うと、テレビ東京もかなり頑張っており、大手4社とも張り合えるほどになってきているとか、きていないとか。
そこで、今回は大手5社の売上・利益をランキングでご紹介します。
連結売上の部
連結売上の部ではテレビ事業に加えて周辺ビジネスなど関連会社全ての売上で順位を決定しています。
例えば、映画やCD、不動産、イベントなども全部含まれています。
中には、ラジオ局や通販ショッピングなども含む会社もあります。
さすが、フジサンケイグループであるフジテレビ(フジ・ メディア・ ホールディングス)は飛びぬけて売り上げていますね。
それに比べて、業界5位のテレビ東京は売上的には大手4社にかなり差を開けられている感じです。
ただ、あくまでも連結なので次は放送事業における売上を見てみましょう。
単独売上の部
単独売上では放送事業を行う子会社または、放送事業だけの売上を合計した数字を表しています。
単独になると単純に放送事業の強さが反映されるため順位に変動が生じました。
フジテレビは調子が悪いなど言われていますが、この単独売上だけをみる限りではそうは言えないようですね。
ただ、これはあくまでも売上です。
売上が高くても利益が少なければ企業としての価値は半減します。
次は連結の営業利益を見てみましょう。
連結営業利益の部
連結営業利益とは、その名の通り連結での営業利益ですので放送事業以外の分野で稼いだ利益も含まれています。
ただし、為替差損益や預金利息など本業以外での儲けは営業利益に含まれていません。
連結売上で1位だったフジテレビは、利益を伸ばせず日本テレビに負けてしまいました。
残りの3社については、連結売上の通りなので、経費の使い方は、各社でそれほど変わらないのかと思います。
では、最後に放送事業においての利益を見ていきましょう。
単独営業利益の部
放送事業の強さを示す指標として一番、わかりやすいのが単独の営業利益です。
これが、テレビ局の強さを表していると言っても過言ではありません。
子会社または放送事業だけの利益になると、大きく順位が変わりましたね。
フジテレビが危ないと言われていましたが、それ以上にTBSが完全にテレビ東京に抜かれていました。
「あれ、テレビ東京の利益が連結よりも多い」と思った人もいるでしょうが、決算書を見る限りよく分からないのですが、他事業との調整をした結果、連結の利益が下がってしまったようです。
なので、テレビ事業単体で見ると、テレビ東京は業界4位まで来ていると言う事です。
もちろん、2019年3月期のデータだけを見ているので、特別な出来事などを考慮出来ていないのですが、今後はさらにテレビ業界の順位変動がありそうですね。
それにしても、日本テレビは強すぎますね。