政治家が間違った判断をしてしまう理由とは?

コロナウイルスの感染拡大を受けて、国や県、市町村区の政治家たちは、難しい判断を強いられています。

しかし、その判断の多くは「国民の事を理解できていない」間違った判断です。

もちろん、中には正しい判断をしている政治家もいますが、どうも間違った判断をしてしまう政治家が多すぎるような気がします。

どうして、ここまで間違った判断をしてしまうのでしょうか。

権力を持つと判断が出来なくなる

人は大きな権力を持ってしまうと、いわゆる庶民の感覚を失くしてしまい、正常な判断が出来なくなってしまうのです。

これは、今の政治家だけではなく、過去の政治家も、未来の政治家も同じです。

もし、これを読んでいるアナタが政治家になった場合でも、庶民の感覚を失ってしまう事になるでしょう。

なぜ、このようになってしまうかと言うと、 権力やお金を手に入れ過ぎた人は、 共感能力が低下するからです。

共感能力が低下する事で、庶民の感覚が失ってしまい、普通ではあり得ない判断もしてしまうのです。

今までに無い権力が手に入るのですから当然と言えば当然ですよね。

天狗になってしまう人もいれば、金銭感覚が狂ってしまう人もいます。

こればかりは、人の仕組みなので本人を責める事は出来ません。

なぜ、共感能力が低下するのか?

では、なぜ共感能力が低下してしまうのでしょうか。

人は権力やお金を手に入れる事により、誰にも頼らずに生きていく事も出来ます。

普通の人であれば、「持ちつ持たれつ」の関係で、生きていくしか、上手に生活をする術が無いのですが、権力者はそんなものが必要ありません。

特に、大きすぎる権力を持ってしまうと、尚更です。

なので、国会議員や県議会議員などは間違った判断をしやすいのは納得ですね。

それに比べて、市町村区議員は、そこまで酷くありません。

もちろん、この価値観は人それぞれなので、小さな村の村長であっても、大きな権力を手に入れたと勘違いしてしまった場合は、誤った判断をしやすいです。

逆に国会議員でも大きな権力と思っていなければ、普通の判断が出来る人もいます。

会社も政治と同じ

ここまでは、政治のお話をしてきましたが、会社でも全く同じことが起きています。

これまで、優しい先輩だった人が、役職を持つと急に嫌な奴に変化する事ってありますよね。

これも、立場が上がった事により、持ちつ持たれつの関係を保たなくても生きていけると、考えてしまったからです。

部下になった人に気を使わなくても、気に入らなかったら飛ばせばいいのですから当たり前と言えば当たり前です。

自分でも意識をしていないうちに、このような状況になっている事は確かです。

どうすれば、権力を持っても共感能力を維持できるのか?

権力を持つと、ほとんどの人が共感能力を失ってしまうのは確かな事実です。

なので、意識的に気を付けるしか、共感能力を維持する方法はありません。

具体的には、庶民の群れに入る事です。

まずは、給料を揃え、住む場所も合わせ、同じような条件で働くことです。

自分だけ特別扱いなんて考えを持っていたら、間違いなく共感能力は失われます。

部下が掃除をしているのならば、一緒になって掃除をしなければなりません。

部下が朝早くから頑張っているのであれば、一緒になって頑張らないといけません。

そうする事により、共感能力は維持できます。

ただ、給料に関しては現実的に上がってしまうのは仕方ないので、使える金額を制限するなど工夫が必要です。

もちろん、すべては実現できなくても、少なくとも会社にいる時間だけでも、部下と合わせる事が大事です。

実際に権力者が庶民の感覚とずれている事を証明する実験も行われています

実は、権力者が庶民の感覚と大きくずれている事を証明する実験も世界各地で行われています。

今回はその実験を3つピックアップしてご紹介します。

額にEを書く実験

まず、被験者を2つのグループに分け、Aのグループには大きな権力を手に入れた時のエピソードを語らせ、Bのグループには自分には何の権力もないと感じた時のエピソードを語らせます。

そして、全員に自分自身で額(おでこ)に「E」を書いてもらうように指示します。

そうすると、Aグループの大半は正面から見ると、数字の3のような逆向きに書いてしまいました。

それに比べて、Bグループの大半は正面から見てEに見れるように書いていました。

つまり、Aグループの多くの人は他者目線で物事が考えられなくなっているのです。

クッキーモンスター実験

3人組を作り、グループで文章を作る作業を30分間実施してもらいます。

作業を始める前に、その中から無作為にリーダー役を決めます。

そして、30分間の作業が終わった後に4枚のクッキーを与えました。

複数のグループを作り、同じ実験をした結果、ほとんどのグループでリーダー役が自らの意思でクッキーを2枚食べたそうです。

また、クッキーの食べ方も汚く、床やテーブルに食べかすを落としながら食べているリーダー役もいました。

つまり、リーダー役と言う小さな権力でも人間を変えてしまうのです。

高級車に乗る人の実験

この実験は、実験と言うより調査に近いです。

街を走る高級車と普通車が、どのぐらい歩行者に対して道を譲るのか、割合を計算したところ、圧倒的に高級車は譲らないと言う結果が出ました。

ちなみに、普段は普通車しか乗らない人でも、高級車に乗るだけで、歩行者に道を譲る割合が減ってしまったようです。

やはり、権力やお金を持ってしまうと、人は変わってしまうと言う事ですね。

以上の実験からも、権力者の判断が庶民と異なる事は仕方ないのかと思います。

こう考えると、政治家の行動はある意味、人間として正常な心理状態と言えるでしょう。

ただ、これを放置するわけにもいかないので、任期期間を短くしたり、給料を大幅に下げたり、住む家を制限したり、と何らかの対策は必要だと思います。

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