クジラとイルカが魚じゃないことは、幼い頃から知っている人も多いでしょう。
しかし、なぜ魚じゃないのかと聞かれると、「哺乳類だから」としか答えることが出来ません。
そこで、今回はもっとイルカとクジラに詳しくなろうということで、出来るだけわかりやすく、イルカとクジラが魚じゃない理由をまとめてみました。
人間との共通点が多いので哺乳類
まず、クジラやイルカが魚じゃない理由として、哺乳類と魚類の特徴の違いにあります。
クジラ・イルカ・人間の赤ちゃんの産み方=胎生、呼吸法=肺呼吸、体温=恒温動物。
魚類の赤ちゃんの産み方=産卵、呼吸法=エラ呼吸、体温=変温動物。
このように、同じ海に住む魚とは明らかに違う構造になっているのがクジラやイルカなのです。
よって、クジラやイルカは魚ではないことになります。
泳ぎ方にも違いが
水族館でクジラやイルカと他の魚を観察すると、泳ぎ方にも違いが見えます。
簡単にいうと魚は尾びれを横に振りながら泳ぐのに対して、クジラやイルカは縦に振っています。
これも人間に近く、バタ足をしているのと同じようなものだと思ってください。
また、外見も人間に近く魚は顔が平べったいのに対して、クジラやイルカは人間と同じような形をしています。
こういった部分でも魚との違いは明らかです。
寝るときはどうしているの?
クジラやイルカは人間と同じく肺呼吸をしている都合もあり、3分〜5分間隔で睡眠に顔を出す必要があります。
なので、完全に寝てしまうと溺れて死んでしまいます。
なので、片目睡眠法(半眼睡眠)という方法を利用して半分づつ脳を休めています。
なので、ずっと泳ぎ続けることができ、溺れる心配はないそうです。
残念ながら、同じ哺乳類でも人間には出来ないそうです。
というより、専門家たちが調べているそうですが、まだ人間での実証は確認されていません。
もし、実現することができれば、寝なくていいわけですから、夢のような生活が広がりそうです。
他の海に住む哺乳類とは?
今回はクジラやイルカが哺乳類だと説明して来ましたが、それ以外にも海に住む哺乳類は存在ます。
水族館学では海牛類(ジュゴン・マナティー)、鰭脚類(アシカ、アザラシなど)、ラッコも哺乳類に分類され、これらを海獣と読んでいます。
他にも、カワウソやビーバーも水辺に住む哺乳類として知られています。
クジラとイルカの違いって?
クジラとイルカが魚じゃないことは、理解いただけたと思いますが、そもそもクジラとイルカの違いをご存知でしょうか。
明確な定義は存在せず、クジラ類のうち「ハクジラ類」の小型(4メートル以内)をイルカと呼び、「ヒゲクジラ類など」と「ハクジラ類の大型」をクジラと呼んでいるそうです。
極論を言うと大きさの違いで呼び方が変わるのです。
また、イルカでもさらに小さいものをドルフィンよ呼び、クジラでもさらに大きいものをホエールと呼ぶこともあります。
この辺は、出世魚と似たような名前のつけ方がされているのかと思います。