皆さんは、普段の買い物をどのような基準で「買う」「買わない」を決めていますか。
多くの場合は「欲しい度合い」や「必要性」を考えて購入していると思います。
しかし、中には「値段」だけを見て購入を決めてしまう人もいます。
例えば、それほど欲しいと思っていない物であっても50%オフのセールがされていれば、思わず買ってしまう人もいる事でしょう。
他にも、競合商品が多数ある場合、それらの違いを見る事なく、問答無用で一番安い物を買ってしまう事もあるでしょう。
このように、値段だけで判断してしまった買い物の多くは失敗すると言われています。
しかも、高価な商品になるにつれて、失敗率は上がっていくとも言われています。
どうして、値段だけで商品を選んではいけないのでしょうか。
適正価格がつけられていない
多くの商品は、実際の価値よりも、高い値段設定がされています。
理由は、原価以外にも輸送費や販管費、人件費、家賃などが発生しており、それらの費用を補わなければならないからです。
また、企業として運営する以上は、当然ながら利益を出さなければならないので、その利益分も上乗せされています。
なので、私たちがお店から買う商品の全てが、原価よりも高い価格になるのは仕方のない事なのです。
しかし、一部の企業では適正価格から大きく離れた値段設定をしている場合があります。
しかも、酷いことに、一見安いように見える手法を取っていることがほとんどです。
例えば、平均して10年間壊れないテレビが10万円で売っていたとします。
その一方で、平均して5年間壊れないテレビが6万円で売っていたとします。
もし、壊れるまでの平均年数の記載がなければ、多くの人は後者の方が安いと考えるでしょう。
しかし、実際は後者の方が10年間で2万円も高くなってしまうことになります。
このように、不利な情報を隠して、安いように見せている企業は相当な数がいます。
妥協したことが後悔になる
値段を理由に妥協を経験した事のある人は多い事でしょう。
私もパソコンを買うときに、メモリを8GBか16GBかで迷った結果、値段に負けて8GBを選んでしまいました。
その結果、残念なことに若干の鈍さを感じ、イライラする事もあります。
たった、2万円程度追加するだけで、このイライラがなかったと考えると、大きな失敗だと感じています。
幸いな事にメモリであれば、いつでも増設が出来るので、問題ないのですが、そんな都合のいい商品は、そうそうありません。
なので、私はそれ以降、値段を気にする事なく、本当に欲しい物を買うようにしています。
もし、それが完全な予算オーバーであれば、お金が貯まるまで我慢するようにしています。
とにかく、妥協をして、無駄なお金を使うぐらいであれば我慢をするか、借金をしてでも欲しい物を手に入れる方が、後々の事を考えるとベストな選択肢になると考えています。
本当に欲しい物なのか分からなくなる
値段があまりにも安い事によって、欲しくない物でも買ってしまう事があります。
例えば、定価が2万円もする高級体重計が3000円で売っていたとします。
本来、それほど欲しいと思わない体重計ですが、あまりの安さに欲しいと思ってしまう人もいるでしょう。
しかも、それが閉店セールだとすると、期間限定という付加価値がついて、なおさらだと思います。
このような事例は、たくさんあり、街中で見かける毎日が閉店1000円セールも、このような心理を利用しています。
本当に欲しいものが、格安で売られているのであれば、ラッキーですが、そんな事は稀です。
格安セールが行われていた時は、一旦冷静になり、本当に欲しい物なのかを吟味しましょう。
以上が、値段を理由に物を購入してはいけない理由です。
しっかりと、その物の価値を理解して、その商品にそれだけの価値があるのか、その商品を買って後悔はないのかを考えてから購入するようにしましょう。