あなたは人を学歴で判断したことがありますか?
多くの人は一度ぐらいはあるでしょう。
実際に私自身も学歴によって信用できるか、出来ないかを判断したことがあります。
企業の多くも学歴によって書類選考を進めているのが現実でしょう。
しかし、そのような判断はこれから全く持って意味がなくなります。
どうして、学歴で判断することがダメになっていくのでしょうか。
大学に行かない優秀な人が増えてくる
これからの日本は、学校教育で学ぶ必要のある事と、そうで無い事がはっきりします。
研究開発などの分野においては個人で行うには費用がかかりすぎるため、大学で学ぶ必要があるでしょう。
しかし、ビジネスに関してはそうでなくなってきます。
多くの人は起業を行い、実際の現場で能力を磨いていきます。
その証拠として学生起業家が増えています。
実際に、学生起業家として成功した人の中には卒業することなくビジネスの世界へと完全に移ってしまう事もあります。
つまり、大学卒業とはビジネスで失敗した人が仕方なくする事になっていくのです。
高学歴=ビジネスで使えるとは限らない
大手企業の多くは高学歴であることがビジネスにおいて重要だと思っていますが、現場サイドから見ると高学歴とビジネスは全く関係ありません。
Fランと呼ばれる大学を卒業している人でも、高卒でも、中卒でもビジネスで活躍している人は大勢います。
もちろん、確率的に高学歴の方が仕事ができるというのは統計的に否定できません。
しかし、その統計は今の話であり、未来は全然違うものへと変わってくるはずです。
数年後には「大学卒業=社会への船出へ乗り遅れた人」なんて扱いを受ける可能性もあります。
学歴ではなく何で判断するべきなのか?
大企業を中心に学歴で判断する世の中になっている理由は、学歴以外で判断しにくい状況だからです。
つまり、学歴以外でその人を測れる指標が出来れば学歴社会はほぼ消えると言っても過言では無いでしょう。
では、学歴の代わりに何が人を判断する指標になるのか?
今の段階で一番可能性が高いのは稼いだ額です。
稼いだ額というのは学歴以上にシビアで簡単に得られる称号ではありません。
年齢と稼いだ金額により、その人の能力がある程度は判明します。
例えば、18歳でこれまでの総所得が1000万円を超えていればかなりビジネスの世界では優秀といえるでしょう。
逆に0円であればバイトにも興味がなく、スポーツや勉強など好きな事を優先するタイプなのかと判断できます。
300万円前後であれば、扶養内で稼げる最大限の金額なので仕事に対しては真面目に頑張れるのかと判断できます。
もちろん、こちらも学歴と同様に完全に測れる指標でないことは確かです。
しかし、学歴よりは正確に測れる指標だと言えるでしょう。
スポーツをやっていたというのも何も意味がない
学歴と同じく重要視されるのが部活動についてです。
特に高卒求人の多くは部活動の有無を重視しがちです。
しかし、好きな事をやる事と、仕事をやる事はイコールではありません。
私だって好きな事であれば何時間でも頑張れますが、嫌いな事は1分もせずに飽きます。
つまり何が言いたいのかというと、部活動をやっているというのは、毎日ゲームをやっているゲーマーと全く変わらないという事です。
そんな人を採用しても意味があると思いますか?
私だったらそれよりもアルバイトを一生懸命頑張っていた人や、高校時代から一人でビジネスに取り組んでいた人を採用したいと思います。
ただ、大手企業の多くはこのような柔軟な考え方ができません。
理由は失敗した時に責任を取りたくないからです。
だったら、これまでの基準通りに採用して失敗しても仕方がないと思わせる方がいいのです。
しかし、それでは企業は成長できません。
大手企業の成長が止まりつつあるのは、採用基準にも原因があると思います。
いきなり、考え方を柔軟にするのは難しいかもしれませんが、中小企業であれば出来なくもないでしょう。
大手企業を抜くには優秀な人を採用するしか方法はありません。
だったら、大手企業が出来ていない今だからこそ、博打をしてみるのもアリだと思います。