なぜ、鉄道を使った自殺を図ろうとするのだろうか?

近年、鉄道による人身事故が増えたと感じているのではないでしょうか。

とくに、関東地方では、毎日どこかで人身事故が発生していると言っても過言ではありません。

実際に2010年代に入ってから1日1件ペース以上で人身事故が発生しており、2000年代と比べると約2倍近くに増えています。

もちろん、人身事故と言っても自殺ばかりではなく、不注意や混雑による転落などもありますが、鉄道が自殺に使われるケースが増えたことに間違いありません。

そこで、今回はどうして鉄道で自殺を図るのかを自殺者の気持ちになって考えてみました。

 

①仕事や学校から逃げる最後の場所

まず、一つ目に考えられる事は、会社や学校に通勤・通学する際にストレスを感じる方が多いということです。

計画的に自殺を図るのであれば、ロープや刃物を用意するかもしれませんが、突発的となると、通勤・通学中に簡単に死ねる場所は、鉄道となります。

自殺者としては、会社や学校に着く前に死ぬチャンスを探すため、実質的に最後の場所と言えるでしょう。

そのため、通勤時間帯に人身事故が増える傾向にあります。

特に、月曜日や大型連休開けの午前中は人身事故の発生率が高くなっています。

 

②最期ぐらい目立ちたい

誰もが、注目を浴びて生きてみたいと一度くらい考える事もあるでしょう。

しかし、実際に注目を浴びて生活できる人は、一握りの人間です。

そうなると、最期ぐらい注目を集めて、死にたいと考えるのが自殺者です。

多くの人が自分の死に注目をして、多くの人の生活に影響をさせる事ができるのであれば、迷惑を考える余地などないのかもしれません。

 

③電車を止めたい

自殺志望者の多くは、毎日のように電車が運転見合わせを起こせば行かないくていいのにと考えている事でしょう。

そうなると、最期ぐらいは同じ悩みを持った人の役に立ちたいと考え、電車を止める事のできる鉄道自殺を図るのです。

大半の方にとっては、迷惑と感じるかもしれませんが、一部の方にとっては見合わせほど嬉しいものはありません。

おそらく、自殺を図った人も、運転見合わせにより、過去に嬉しい思いをした経験が何度もあるのではないでしょうか。

そう言った過去の喜びから、電車を止めたいと考えるのは無理のない心理なのかもしれません。

 

④躊躇できない

ビルからの飛び降りや、首吊りなど自分のタイミングで自殺できる方法では、どうしても躊躇してしまう事があります。

それに比べて鉄道自殺は、1日に多くても300回程度しかタイミングが図れないため、躊躇している暇がありません。

また、自分のタイミングというより電車のタイミングで自殺を図れるため気持ち的に楽なのかもしれません。

 

⑤誰かに止めて欲しい

死ぬ事は誰しもが怖いと感じているのは当たり前で、自殺者も怖いと感じながら、実行しているはずです。

そうなると、誰かに止めて欲しいと考えるのは当たり前で、多くの人が止めてくれる可能性のある駅や踏切を選ぶのではないでしょうか。

普通の人からすると、止めて欲しいのであれば、誰かに相談すればと思うかもしれませんが、相談する相手がいないほど追い詰められる事もあります。

また、自殺する方のほとんどは優しい方が多いと思われるため、知っている誰かを心配させたくないと考える事でしょう。

そうなると、他人ばかりが集まる駅で、見ず知らずの方に止めてもらえるのが理想なのです。

 

ホームドアの設置で自殺は減るのか?

首都圏を中心にホームドアの設置が増えており、いずれ全駅でホームドアが当たり前になる日がくる事でしょう。

しかし、ホームドアの設置により鉄道自殺が減るとは、考えられません。

確かに、駅での自殺は減るかもしれませんが踏切や、そのほかの場所で鉄道を使った自殺は相次ぐはずです。

鉄道自殺というのは、自ら飛び込むというより相手が向かってくることで衝動的になってしまうのだと思います。

その原理でいうと、ホームドアの設置により、交差点での車を使った自殺が今後増える可能性もあります。

車を使っての自殺は、鉄道よりも悪質で、運転者の責任を問われやすくなります。

それを防ぐためにも、ホームドアの設置を急ぎ過ぎるのは、別の被害者を増やすことになってしまうかもしれません。

具体的にどうすれば自殺者が減るのかと聞かれると難しい部分はありますが、根本的な解決ができるまでは、ホームドアを増やし過ぎる事は、やめておいた方がいいのではと思います。

1 個のコメント

  • 最近、鉄道を使った自殺が明らかに急増しています。
    この背景には社会のストレスの増加があり、ホームドアなど物理的な解決以外の側面から対応が必要になっているのではと思います。
    もし、ホームドアの設置率が100%に達するような事があれば、車に飛び込み罪のない人が加害者になる事でしょう。
    また、それを利用して殺人が増える可能性も十分に考えられます。
    まだまだ、課題は多いですが、自殺をなくす根本的な解決法や取り組みが進めばと思います。

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