「外資企業ってなんであんなに稼げるの?」
そんな風に思っている人も多いでしょう。
”優秀な人しか入れないからかな?”、”海外企業の方が羽振りが良いからかな?”など様々な理由が考えられますが全然違います。
外資企業にだった優秀じゃない人もいますし、羽振りの悪いブラック企業も存在します。
では、なぜ給料が高いイメージがあるのか?
それは、給与システムが全く異なるからです。
今回はどのように違うのかを徹底解説していきたいと思います。
日本企業の給与システム:年功序列制
日本企業の多くが採用している給与システムは「年功序列」と呼ばれるものです。
これは、年齢が高くなっていくごとに給与が自然と増える仕組みで、この仕組みがあったからこそ日本は貧富の差が少なく豊かな国になったとも言われています。
では、この年功序列システムがどのようなものなのかを解説していきます。
必要経費を支給している
日本企業にとって給与とは、働くにあたり必要な経費を支給しているイメージです。
今日も明日も元気に働いてもらう為には、ご飯を食べる必要がありますし、休む家だって必要です。
さらには、気分をリフレッシュさせる為に趣味や飲み会など娯楽も必要でしょう。
また、ある程度の年齢に達すると結婚をして、妻や子を養ったり、家も買わなければなりません。
そんな、日々の経費を支払っているのが給与です。
なので、年齢が高くなるにつれて、必要経費が増えるので給与が上がっていくのです。
頑張る人がいないのでは?
年齢を重ねるごとに給与が増える年功序列システムの場合、頑張る人が少なくなるような気がします。
しかし、それでは会社の業績を上げる事は出来ません。
それをカバーしているのが出世競争やインセンティブ制度です。
仕事を頑張る事によって出世に有利であったり、規定以上の頑張りを見せる事でインセンティブが発生します。
そのような制度を設ける事でモチベーションアップを図っています。
画像で表すとこんな感じ
外資企業の給与システム:完全成果報酬
外資企業の多くが採用している給与システムは「完全成果報酬」と呼ばれるものです。
最低限の収入は保証されていますが、年齢や社歴によって報酬が増える事はありません。
つまり、完全に能力次第で給与が決まるのです。
仕事が出来ないと給与も安い
「外資=給料が高い」というイメージを壊してしまうかもしれませんが、私の知り合いには外資企業で働いていたにも関わらず、給料が低い人もいました。
その人は、残念な事に数年後には契約解除となり、現在は日本の企業で頑張っています。
外資の場合は、成果を出せないと給料が増えないのはもちろん、契約解除(解雇)になってしまう事もあるので、本当にシビアな世界と言えます。
ですので、一概に外資だから”稼げる”わけではないので注意しましょう。
画像で表すとこんな感じ