映画の製作委員会方式って何なの?

映画を見ていると最後に、「○○製作委員会」と言うテロップを見ると思います。

「これってどういう意味?」と疑問に思う人も多いでしょう。

日本の映画の大半は、この製作委員会方式と呼ばれる方法で映画が作られています。

映画以外にも、アニメやドラマ・舞台・バラエティーでも一部、製作委員会方式が使われる事もあります。

そこで、今回は製作委員会方式がどのような物なのかを解説していきたいと思います。

 

映画は収益を上げにくいビジネス

映画とは、非常に収益を上げにくいビジネスだと言われています。

その理由の一つは、1本の映画を作るために巨額の費用が発生するからです。

日本の映画はアメリカに比べて安いと言われていますが、それでも数千万円~数億円は余裕でかかっています。

そして、肝心の興行収入はと言うと、人気作品であっても10億円~50億円、大ヒットでも100億円程度が限界です。

もちろん、この興行収入の中から、「劇場が得る利益」、「配給会社の利益」、「宣伝費用」、「演者・スタッフに支払うギャラ」、「撮影費用」などが出ていきますので、実際の儲けと言うのは微々たるものです。

つまり、収益をあまり期待できるビジネスではないと言う事です。

 

リスク分散で複数社が出資

もし、制作会社が1社で映画を作ろうとすると、間違いなく倒産します。

理由は巨額な費用の割に収益性が乏しく、映画を作る度に巨額の借り入れをしないといけないからです。

どういうことかと言うと下の図のようになります。

この表の企業が存在すれば、まだ成功している方だと思います。

実際には1作品目から赤字で、即倒産が現実です。

それを回避する方法として、複数社から出資を受けて映画を作っているのが、製作委員会方式です。

この方式であれば、たとえ失敗をしたとしても一社に対しての負債が少なく済みます。

もちろん、入ってくる利益も少なくなりますが、会社を潰さない事が何よりも大事なことなので、この方式が今でも続いています。

 

製作と制作の違いとは

この記事には「せいさく」と言う言葉が出てきますが、漢字にすると2つ出てきている事に気が付きましたか?

これらには明確な違いがあります。

製作・・・作品を作る上でお金を出す人(権利者)

制作・・・作品を実際に作る人(作成者)

この製作委員会方式では、製作がお金を集めて、制作に発注しています。

つまり、映画を実際に作っているクリエイターたちは、映画が大ヒットしようが、失敗しようがあまり関係ないのです。

もし、製作も制作も同じ会社が行う事が出来れば、もっと世の中に面白い映画が増えると思います。

しかし、それを実現する事は不可能でしょう。

理由は、やはりお金です。

制作会社と言うのは、とにかくお金がありません。

なぜかと言うと、リスクを取らない分、収益が少ないからです。

だからと言って、リスクを取ると会社が潰れます。

難しい部分ではありますが、リスクの金額が他の事業とは桁違いに大きいので、仕方ない部分もあります。

ただ、これらを解決する方法もなくはありません。

 

お金を先に集める

制作会社はお金がないから製作になれない訳です。

つまり、お金があれば自分たちが製作会社になる事も出来るのです。

そう、お客様に映画が完成する前からチケットを売ればいいのです。

「完成前にチケットが売れる訳がない」と思うかもしれませんが、クラウドファンディングでは製品の完成前にお金を集める事に成功している例もあります。

もちろん、全額を集めるのは難しいです。

足りない部分は自己資金や借入金を投入しなければなりません。

しかし、たった300万円の製作費でも大ヒット映画が出る時代です。

つまり、アイデア次第でお金の問題は何とでもなります。

ぜひ、製作費だけが高い映画よりも、製作費が安くても面白い映画が世の中に溢れる事を願っています。

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