就寝前のスマートフォンは睡眠の質を悪くするから控えた方が良いと聞いた事がありませんか?
スマートフォンからはブルーライトが発しられており、それを直視する事で睡眠の質が低下すると言われています。
しかし、本当にブルーライトが原因で睡眠の質は低下するのでしょうか。
ブルーライトは大きな影響を与えない
確かに、ブルーライトにより睡眠の質を低下させる事は研究で明らかになっています。
理由は簡単でブルーライトが発せられることにより、太陽を浴びているのと同じ効果が得られるからです。
人間というのは、太陽を浴びると「今は活動時間」と認識するように出来ています。
つまり、スマートフォンを夜に見ることで、体のリズムに変化を与えてしまうのです。
これにより、睡眠の質が低下するというのがメカニズムです。
しかし、スマートフォンから発せられるブルーライトには太陽ほどのエネルギーはありません。
という事は、人間が錯覚してしまうような現象は起きない可能性が極めて高いのです。
距離が近すぎるのはNG
ただし、目と画面の距離があまりにも近すぎる持ち方はオススメできません。
というのも、いつもより2センチ~3センチほど距離を取るとブルーライトカットの眼鏡を付けているのと同じような効果が得られます。
つまり、距離と言うのは少し違うだけでも大きな影響を与えると言う事です。
どうしても、寝る前は目と画面の距離が近くになりがちなので、これさえ気を付けていれば大丈夫です。
ブルーライトよりもSNSの方が悪影響!?
ブルーライトよりも危険と言われているのはSNSの利用です。
見るだけならまだしも、投稿など脳を使う活動をすると睡眠の質を悪くする可能性があります。
特に現代はSNSでの投稿に敏感な人も多く、投稿者の多くは気を使いながら投稿ボタンを押している事でしょう。
もちろん、オープンなSNSだけでなく、1対1のメッセージでも同じことが言えます。
ネットでのコミュニケーションは、リアルなコミュニケーションに比べて、表情が見えない分、言葉選びに苦労します。
これによって、脳が活発化されていくのです。
つまり、これから寝ようとしているにもかかわらず、アクセル全開にしているのと同じです。
これでは、脳を休めるなど不可能ですよね。
車がそうであるように、エンジンを切ったからと言ってすぐに停止するわけではありません。
正直、ブルーライトよりも対策が必要なのではと個人的に思っています。
脳を使わなければスマートフォンはOK
脳の活性化が睡眠に悪影響を及ぼすと言う事は、脳を使わなければスマートフォンはOKと言う事になります。
例えば、YouTubeや漫画などは全然問題ないでしょう。
ただし、小説や勉強系動画は脳を活性化させやすいのであまりオススメできません。
就寝前の勉強もNG
脳の活性化が睡眠へ悪影響を与えると言う事は、就寝前の勉強もあまり良いとは言えないでしょう。
そもそも、人間の脳が一番活性化しやすいのは朝です。
なので、夜に何かを頑張ろうと言うこと自体、不自然な行為なのです。
時間が無い現代なので、夜に勉強するしか方法がないと言う人も多いと思いますが、出来れば朝の時間を有効活用しましょう。
スマホは使ってもいいが脳を活性化させるような使い方はNG
結論としては、ブルーライトの影響は極めて限定的なため、スマートフォンの利用はそれほど問題ではありません。
ただし、脳を活性化するようなスマートフォンの利用は控えた方が良いでしょう。
また、目と画面の距離も少し離しておいた方がブルーライトの影響はさらに小さくなります。