不景気になると、どの産業も業績を伸ばしにくい状況になるのですが、一部産業は不景気でも全くと言っていいほど影響を受けません。
その代表例が宗教です。
宗教は不景気に強く、むしろ不景気でないと業績が伸びにくいと言われています。
その証拠に不景気になると、宗教信者が急増します。
どうして、不景気になると宗教を信仰する人が増えてくるのでしょうか。
今回はその理由について考えられることを解説していきたいと思います。
不安な気持ちから誰かに頼りたくなる
一番の理由は不安な気持ちから誰かに頼りたくなる心理が働くからです。
収入が減り、仕事も無くなり、不安な毎日を一人で過ごす人が増えます。
そうなってくると、誰か知人ではない頼れる人を探したくなるのです。
そんな時に、街中で優しく声をかけられると、その人の事を信用してしまいます。
実際に不景気になると、宗教の勧誘活動が活発化します。
特に会員数を集めたいと考えるビジネス目的の宗教はその傾向が強くなります。
ターゲットは東京など都心で一人暮らしをする若者です。
親に頼っては心配をかけてしまうという思いから、赤の他人を信用してしまう傾向にあります。
その他にも、家計を管理する主婦などもターゲットになりやすいです。
人との交流を求めるようになる
会社の予算を管理する社長や役員などは、好景気は何もしなくても遊びのお誘いが活発にあります。
しかし、不景気になると営業目的のお誘いが急激に減り、誰も相手をしてくれなくなります。
そうなると、一気に寂しい人になってしまうのですが、それを紛らわそうと宗教に参加します。
宗教であれば、自分から出向けば、そこには沢山の人が集まっています。
さらに、お金目的ではない人が接してくれるのでうれしい気持ちになってしまいます。
ただ、好景気に戻ると「こいつらとは住む世界が違う」と思ってしまい脱退する人も一定数います。
神頼みしたくなってしまう
「自分が不幸なのは神に嫌われたから」「神様にお願いするれば何とかしてくれる」などと思ってしまい宗教に参加する人もいます。
実際に、貧しい国で宗教活動が活発な理由もこれにあると言われています。
どんな人でも自分の力には限界があり、それを超えようとすると神頼みをしたくなります。
宗教を信じる事は悪いことなのか?
個人的には宗教を信じるのは自由だと思っています。
ただ、中にはビジネスを目的とした宗教も存在し、不景気の時代にあえて巨額の借金をさえ、宗教から離れなくする事もあるようです。
そういった怪しい団体には注意が必要です。
不景気に宗教信者が増えるのは人間の心理的に当たり前の行動です。
しかし、その心理を利用する悪い人も一定数います。
なので、宗教に入るときは必ず親しい人に相談して客観的に見てもらいましょう。
そうすることで、最悪の事態は回避できるはずです。
また、宗教を信じすぎるのも個人的にはお勧めしていません。
理由は宗教はあくまでも心の支えであり、宗教が解決してくれる事はほとんどないからです。
宗教に入って給料が増えるかと言うと、それは絶対にありえません。
宗教に入ったことにより、心が落ち着き給料が上がる事はあるかもしれませんが、心が落ち着く方法は宗教だけではないはずです。
それをしっかり理解して入るのであれば、全く問題ないと思います。