どう変わる?2022年春の東海道新幹線ダイヤ改正を解説

2022年3月に全国のJRで一斉に行われるダイヤ改正の概要が発表されました。

新型コロナウイルスにより、2020年、2021年は鉄道の需要が大きく変わってしまった2年でしたが

それも少しずつ落ち着きを取り戻し、アフターコロナ後のニューノーマルなダイヤが求めらる時代へと突入しました。

僕の予想では、ビジネス需要はコロナ以前には戻らず、どれだけ戻ったとしても8割程度がいいところだと思います。

それに対して、観光需要はあと数年ほど海外に行けない状況が続くと考えられるので、コロナ以前より伸びると考えています。

各鉄道会社はそれぞれのアフターコロナ後の需要を予想し、2022年春のダイヤ改正ではそれが反映されていると思います。

そこで、今回は日本の大動脈でビジネス需要も観光需要も高い、東海道新幹線のダイヤがどう変わっていくのか解説していきます。

①のぞみ30本を速達化

今回のダイヤ改正の1番の目玉はのぞみ30本の速達化です。

どのような内容かというと、朝と夜を中心とした「のぞみ」の所要時間を短縮するというものです。

N700S系が登場し、新幹線の加速性がアップしたことで、ダイヤに比較的余裕のある朝と夜の時間帯に走る「のぞみ」がスピードアップします。

具体的には、東京〜大阪間を最大6分短縮するようです。

たった、6分ではありますが、朝の6分はかなり大きく、ビジネスマンにとっては大きなメリットになると思います。

また、これにより全時間を通した東京〜大阪間の平均所要時間は2時間29分から2時間28分へと1分短くなります。

観光をメインで使う人にとってはあまり魅力的な内容ではありませんが、今後もっとN700S系が増えれば、全時間帯で所要時間が短くなり、東京~大阪間の移動がもっと快適になるのかと思います。

②広島・福山から東京への日帰り旅行の東京滞在時間の増加

東京駅から広島行き最終「のぞみ」の出発時刻が9分繰り下げられることで広島・福山から東京への日帰り旅行の東京滞在可能時間が10時間以上になります。

国内旅行の需要が増えることを考え、少しでも東京の滞在時間を伸ばし、東京旅行を楽しんでもらおうという考えなのかと思います。

たった、9分じゃ何も変わらないと思うかもしれませんが、9分あればお弁当を買えたり、お土産を買えたり出来ます。

意外と、日帰り旅行をしていると、ギリギリ新幹線に飛び乗ってお弁当を買えなかったということがあるので、個人的にはこの9分はかなり大きいと感じています。

また、これにより、名古屋駅の出発時間も6分間繰り下げになるので、名古屋への旅行も滞在時間が増えることになります。

ただ、名古屋の場合は、最終の出発時間が21時30分を過ぎているので、日帰りの観光でこの時間に乗車する人は少ないのかと思います。

③博多から東京行き始発列車の所要時間が18分短縮

博多駅を6時に出発する「のぞみ2号」の所要時間が18分短縮されます。

改正後も出発時間は6時ですが、東京駅の到着時間が10時57分になります。

これまで、11時15分に到着していたので、仮に丸の内で11時15分から会議が始まる場合は、前泊をするか、飛行機を使う必要がありました。

しかし、改正後は、始発の新幹線に乗れば会議に間に合います。

まぁ、こんなケースはあまりないですし、博多から東京への移動は飛行機のシェアが高いので、

あまりメリットを感じる人は少ないと思いますが利用している人がいれば、かなり快適になるのかと思います。

これにより、少しでも飛行機のシェアが取れたらと考えているのかもしれませんが、それでも5時間近くかかっているのでかなり難しいかと思います。

④姫路から東京行き始発列車の所要時間が3分短縮

姫路駅を6時に出発する「のぞみ82号」の所要時間が3分短縮されます。

たった3分の短縮ではありますが、これにより初めて姫路から東京に8時台に到着できるようになります。

こちらもあまり、恩恵を受ける人は少ないと思いますが、東京での会議や出張でギリギリ間に合わず、前泊していた姫路市民にとっては大きな3分になるのかと思います。

⑤東京駅を19時〜20時に出発する岡山行きの「のぞみ」を広島行きに延長

これまで19時〜20時の間に東京駅から広島行きの「のぞみ」に乗車しようと思うと、

19時9分か19時51分の2択でしたが、改正後は19時9分、19時39分、20時丁度の3択になります。

これにより、運転間隔が短くなり、広島駅を利用する人の利便性が高くなります。

⑥早朝と夜間の「ひかり」の所要時間を短縮し「のぞみ」との接続を改善

早朝の「ひかり」の所要時間を短くすることで「のぞみ」との接続が改善されます。

どういうことかというと、「ひかり」しか停車しない小田原駅や豊橋駅から山陽新幹線直通の「のぞみ」を利用したい人が、名古屋駅でこれまでよりもスムーズに乗り換えられるということです。

例えば、6時21分に東京駅を出発する「ひかり631号」はこれまで、名古屋に8時18分に到着するため、後続の「のぞみ5号」に名古屋駅で乗り換えすることはできませんでした。

しかし、ダイヤ改正後は、8時8分に名古屋駅に到着するため、後続の「のぞみ5号」に名古屋駅で乗り換えできます。

このように、所要時間が短くなることで、後続の「のぞみ」に乗り換えられる「ひかり」が3本設定されます。

これにより、目的地までの到着時間が短くなるので、ビジネスはもちろん、観光で利用される方も嬉しい改善かと思います。

⑦夜間の下り「こだま」と「のぞみ」の接続を改善

東京駅を出発する最終の「こだま」の行き先を名古屋から新大阪へ変更することで、岐阜羽島・米原から東京への日帰り旅行の東京滞在時間が24分増えます。

これまで、東京から岐阜羽島・米原に最終で帰ろうと思うと、20時33分発の「のぞみ113号」に乗車し、名古屋で「こだま753号」に乗り換える必要がありました。

しかし、ダイヤ改正後は、「こだま753号」が名古屋止まりとなり、後続の「こまだ755号」が新大阪行きとなったため、20時54分発の「のぞみ115号」に乗車し、名古屋で「こだま755号」に乗り換えれば、帰宅することができるようになりました。

先ほど、東京滞在時間が24分増えると言いましたが、20時33分が20時54分に繰り下がっただけでは、21分しか増えません。

しかし、④で紹介した姫路始発の「のぞみ82号」が3分短縮されたことで、名古屋駅でこれに乗り換えれば、合計24分の時間が生まれたことになります。

⑧車椅子スペースが6席のN700S系新幹線を定期化

東海道新幹線では現在、車椅子スペースが2席の新幹線と6席の新幹線が走っています。

ただ、どの列車が2席で、どの列車が6席なのかは、当日にならないと発表されません。

それがダイヤ改正で定期化され、分かりやすくなります。

これにより、車椅子を利用されているお客様の座席確保がしやすくなると思います。

以上が、東海道新幹線2022年春のダイヤ改正の概要です。

個人的にはもっと減便されるのかと思いましたが、目立った減便はなく観光需要をしっかり取っていこうと言う動きなのかと思いました。

実際に年末年始の予約を見てみると、この2年ではありえないほど、座席が埋まっており、グリーン車ですら満席の列車もあります。

帰省需要はもちろんですが、観光需要も間違いなく今後伸びていくと思うので、そこを押さえたダイヤになっているのかと思います。

この情報は、2021年12月17日にJR東海より発表された内容となりますので、実際のダイヤは若干変更となっている場合があります。

コメントを残す