最近、電車内での凶悪な事件が多発しており、電車に乗るのも不安と感じる人が増えたんじゃないでしょうか?
在来線・新幹線、問わず事件が発生しているので、寝ながら移動というのも出来なくなりつつあります。
特急や新幹線に揺られながら寝るのが好きだった私としては、本当に腹立たしい限りです。
今までも、電車内での事件はあったと言えば、あったのですが、その頻度が増えていることから、今後も増加傾向が続くんじゃないかと心配しています。
鉄道各社も、警備員を配置するなど安全対策を強化していますが、それでも完全に安心というわけではありません。
どうして、このような事件が増えているかというのは、置いておいて、
もし、遭遇してしまった場合、どうすればいいと思いますか?多くの人が、分からないと思います。
なんとなく、電車内にある非常ボタンを押す必要があるというのは、わかっていても、その後、どうなるのか、変なところで電車が止まったらどうしようという不安で押せないということもあるでしょう。
そうなっては、いざというときに、助かる場面でも、助かりません。
鉄道各社によって非常ボタンの名称は若干違いますが、機能としてはほぼ同じ物だと思います。
いざという時でも、躊躇なく押せるようにわかる範囲で非常ボタンについて調べてみました。
万が一のことがない事を祈るばかりではありますが、それでも知っておいて損はない情報かと思いますので、ご覧ください。
パターン1 電車が止まる
パターン1の場合は、非常ボタンを押すと、運転士に緊急信号が届き、直ちに停止する操作を行い電車を停止させます。
その後、乗務員が確認を行い対処するという流れになります。
この場合、注意しなければいけないのが火災発生時です。
火災発生時にトンナル内で停車してしまうと、煙の逃げ道がなく、一酸化炭素中毒になってしまいます。
なので、火災が発生している場合は、非常ボタンではなく、乗務員に直接知らせるようにしましょう。
このパターンの非常ボタンには、非常ボタンの案内のところに、「電車が止まります」と記載があるはずです。
また、マイクが設置されていないケースも、このパターンの可能性が高いと考えられます。
いずれの場合も、火災発生時など、電車を止める事が危険な場合は、非常ボタンを押さず、乗務員に知らせる方が良いと思います。
パターン2 乗務員と会話できる
パターン2の場合は、非常ボタンを押すと、乗務員と会話ができるようになります。
マイクが設置されているケースは、ほとんどが、このパターンだと思います。
乗務員と繋がったら、状況を説明し、乗務員の指示を待ちましょう。
この時の注意点としては、焦らず、正しく状況を伝える事です。
状況把握に時間がかかると、事態が悪化してしまいます。
気が動転しているのなら、別の誰かにお願いしましょう。
どうしてもダメなら、車掌さんに現場まで来てもらうようにしましょう。
どんな時に押せばいいのか
JR西日本のホームページによれば、
●ドアに傘等を挟んだまま列車が動き出した時
●車内で犯罪行為を目撃した時
●救急手配が必要な時
●上記の他、異常を乗務員に伝えたい時
に非常ボタンを押してほしいとのことです。
これ以外の場合で押すと、法律により罰せられる場合もあるので注意が必要です。
とはいうものの、異常を感じた場合は押して大丈夫だと思います。
例え、それが間違いだとしても、悪質でなければ、事情を聞かれて、それで終わりだと考えられます。
ホームにある非常ボタンはどんな時に押すの?
駅のホームにも非常ボタンが設置されています。
こちらのボタンは車内のものとは異なり、周辺を走るすべての列車に異常を知らせる無線信号が送られ、基本的に付近を走るすべての列車が緊急停止します。
よって、複数の路線が並走して走る区間では、全然関係ないホームで異常信号が出たとしても、列車は無線信号を受信してしまうので緊急停止します。
どう言った時に押すのかというと、線路内に人や荷物が落ちた場合などに利用してほしいとのことです。
また、人や荷物がドアに挟まっているのに電車が発車してしまった場合にも躊躇なく押しましょう。
いずれの非常ボタンも、異常時は躊躇なく押して乗務員に異常を知らせることが一番です。
できれば、押す必要がある場面は避けたいですが、万が一の時は、躊躇なく押しましょう。
この記事の内容は、あくまでも、調べられる範囲の内容となります。
鉄道各社によって対応が異なる場合がありますので実際に使用する場合は、ボタン付近にある案内に沿って使ってください。