電通問題で広告代理店って本当に必要なのと思っている人も多いと思います。
私も、広告代理店で勤務するまでは広告代理店の必要性も感じず、マージンだけを取っていく悪の軍団だと思っていました。
ただ、実際に働いてみると広告代理店がいるからこそ、出来る事が多い事を感じ、到底マーケティング担当だけでは手に負えない事も分かりました。
そこで、今回は広告代理店がどのような役割をしているのか解説していきたいと思います。
最適な媒体を探す手間が省ける
ひと口に広告といっても、テレビや雑誌、新聞、ネット、看板など様々です。
例えば、CDを宣伝する場合、テレビやネットが有効的であると考えだせますが、どの番組がいいのか、どのサイトがいいのかと言う事までは、わかりません。
マーケティング担当であれば、ある程度は把握しているでしょうが、日々変わっていく現代社会で、一番わかっているのは、他社で事例を持っている広告代理店なのです。
これは、販売元にすらわからない情報を握っており、多くのお客様を抱えているからこそ、出来るサービスなのです。
上の図のように代理店は全てと繋がっており、一番情報を握っている組織と言えます。
これが、広告代理店を使う最大のメリットといっても過言ではないはずです。
一社との取引で完結できる
マーケティング担当も暇ではないので、出来る限り少ない人と話を進め、商品の説明や商談の時間を短縮したいと考えています。
例えば、テレビCMを出したい場合、広告代理店を通さなければキー局でも5社の営業と打ち合わせをする必要があります。
それが、電通や博報堂などの担当者を通すと1回の打ち合わせで物事が進みます。
また、テレビだけでなく新聞や看板、ネットなど総合的な代理を行っていることが多いので、全てが一人の担当者との話し合いで終わります。
これにより、企業としてもマーケティングかかる経費を結果的に抑えることが出来るのです。
実は安く買える事も
広告代理店を通すと仲介手数料を取られるので、高くなると思われがちですが、そんなことはありません。
基本的には販売価格は同じで、販売元が代理店に手数料を払っている形になります。
また、販売元からしてみれば広告代理店は、大量購入をしてくれるお得意様で格安で卸していることもあります。
そうすると、広告代理店が浮いたお金で割引したり、おまけを付けたりしていることもあります。
もちろん、販売元が禁止をしている場合もありますが、おまけ程度であれば正直、ばれないので頻繁に行われています。
更に、広告に絶対必要なキャッチコピーやデザインも無料に近い値段で提供してくれます。
販売元との取引であれば、基本的に自分で考えるか、別料金になるので、本当にお得です。
代理店でしか買えない事も
販売元は、少しでも営業経費を抑えるために、直営業を用意していない場合があります。
そうなると、すべてが代理店を通しての販売となり、仲介手数料はかかりますが、人件費が安く抑えられるので、結果的に利益が増えます。
また、代理店がすべてを買い占めると言う事も行っているようで、有名なところで言うと、一部のテレビ番組は全て電通が独占しているとも言われています。
もちろん、電通だけでなく、博報堂が独占している番組もあると思うので、こういった場合は特定の代理店を使わざる得ません。
それでも代理店は嫌だという方へ
これを読んでも代理店を使うことが嫌な方は仕方ないかもしれません。
中には、ひどい代理店も存在して、売り上げの事しか考えていない会社もあります。
特に有名な会社で言うと、ブラック企業の代名詞と呼ばれているあの「(光○信)」とは間違っても取引したくありません。
少しの間、「(光○信)」に勤めた事もありますが、本当にお客様に申し訳ないレベルのサービスしかしていませんでした。
是非、代理店選びは慎重に任せられる会社と営業担当を選んでください。