最近、ディズニーを超す勢いで急成長中のユニバーサルスタジオジャパンは、10月単月で過去最高の来場者数、176万人を記録したようです。
要因はハロウィンイベントと15周年記念と言われていますが、シンプルに楽しい、面白いパークになったからだと思います。
しかし、これと同時にゲストにとっては、嫌なニュースも伝えられました。
それが、値上げです。
200円程度を見込んでいるようですが、家族全員と考えると1000円も負担が増えるという事です。
今回の値上げが実施されれば8年連続の値上げのようで、開業当時の5500円から比べると2000円以上の値上げを実施したという事になります。
いったいどこまで値上げするの?
ディズニーにしても同じ事が言えますが、どこまで値上げをするのでしょうか。
USJ運営会社の社長は、「海外と比べればまだ安い」と発言しており、海外と同水準ぐらいまで上げる事を目標としているようです。
海外主要テーマパークの入場料金は、為替相場により多少の前後はありますが、1万円前後が基本です。
おそらくUSJもTDRも9000円台後半までは、値上げを考えていると思います。
どうして、値上げをするの?
値上げをする理由としては、大きく分けて二つあります。
まず一つ目は、単純に需要があるからです。
どんな商品でも同じですが、需要の高いものは値段も高くなります。
これは、悪い事ではなく、経済の常識であり、お客様の為でもあるのです。
例えば、5000円で入場できても、待ち時間が一つのアトラクションあたり5時間を超えていたら、どんなに頑張っても2~3つぐらいしかアトラクションに乗れません。
しかし、値段を上げる事で入場を制限し、待ち時間を軽減でき、アトラクションをより多く楽しんでもらう事ができます。
二つ目は、設備投資にお金がかかるからです。
アトラクションというのは、常にメンテナンスが必要で、そちらにお金がかかる上に、新しいアトラクションも用意しなければなりません。
特に新しいアトラクションを用意するには、莫大な費用がかかり、USJのハリーポッターエリア建設の総費用は450億と言われています。
これらのお金を準備するためには、どうしても値上げをしなければ、ならないのです。
ゲストが減ったら値下げするのか?
日本の人口減少を考えてもこの先も、来場者を伸ばし続ける事は難しい事です。
とくに、ディズニーでは、来場者が減ってきている事はオリエンタルランドが発表する資料から明らかです。
また、売り上げも2013年をピークに若干ではありますが、下がり始めています。
おそらく、USJも同じように下がり始める時期は必ずやってきます。
そういったときに、値下げをするのかというと、私は間違いなくすると思います。
テーマーパークの収益は、主に入場料とお土産などの物販です。
客が増えるとうことは、必ず、物販売り上げが上がるという事です。
例え、入場料を下げたとしてもそれを超すぐらいの物販売り上げがあれば全く問題ないのです。
さすがに、不調のディズニーもすぐに、値下げをしてくるわけではないでしょうが、数年間の据え置きが始まると値下げが近いのではと考えられます。
もちろん、USJに関しても同じ事です。