ビジネスマンであれば、ほとんどの人が知っている「PDCAサイクル」ですが、これがもう通用しない世の中になってきている事をご存じですか?
PDCAサイクルを知らないという人のために簡単に解説するとこんな感じです。
Plan(計画)
Do(実行)
Check(評価)
Action(改善)
このPDCAを順番通りに行い、作業効率を上げるという形です。
もう少しわかりやすく「新製品の製造」を例に解説していきます。
Pでは年間の計画台数や人員、予算などを細かく決めます。
次にDではその計画に基づき実行していきます。
Cでは計画に遅れが無いのか、計画通りに進んでいない部分は無いのかをチェックします。
Aでは計画に問題のある部分を修正していきます。
そして、今年の実績をもとに来年度のP(計画)を立てて、さらに効率を重視していきます。
PDCAサイクルの問題点とは?
一見、完璧なスケジュールのような気がしますが実は問題点もあります。
それがサイクルに時間がかかりすぎる事と、計画通りになんて進まない事です。
サイクルの時間については人それぞれですが、計画の立て方によっては1か月や1年サイクルになってしまう事もあります。
もっと早く回せる計画を立てればいいのですが、どうしても中長期になってしまう傾向にあります。
そして、次に計画通りになんて進まないという事です。
いくら完璧な計画を立てたとして時代の流れにより、計画通りになんて進まないケースがほとんどです。
実際に、コロナウイルスによって2019年に立てた2020年の計画は全てが狂ったと思います。
いくら改善をしようと思っても、元の計画から大幅に変わってしまうため、改善の概念を超えてきます。
これにより、結局PDCAサイクルは中途半端になり、無かったことにされていくのです。
もっと早く回せるPDRとは?
PDCAの上位互換と言われる「PDR」と言う手法があります。
これを使えば、PDCAサイクルの弱点であるサイクルの時間・計画倒れが避けれます。
Prep(準備)
Do(実行)
Review(批評)
これらを高速で回していく事により効率よく成功できます。
こちらも具体例として「ブログで収益を上げる事」を例に解説していきます。
まず、Pの部分ではブログで収益を上げるために何が必要なのかを考えます。
ざっくりと、レンタルサーバーを借りて、WordPressをインストールして、1本目の記事を書くという事です。
そして、Dの部分でそれらを実行します。
最後にRの部分で1本目のアクセス数がどうだったのか、収益は上がったのかを評価します。
例えば、1本記事を書いて10アクセスあったとすれば、次は10本書けば100アクセス獲得できるという事がざっくり計算できます。
これらの情報をもとに次に準備を考えます。
そしてまた実行・評価を繰り返していくのです。
準備を考える時間は、10分も必要ありません。
とにかく、やりたいなと思う事をメモするだけで良いのです。
そして、そのメモ通りに実行して、どれだけの成果が上がったのか評価します。
この評価については、少し時間をかけても大丈夫ですが、無駄に考え込む必要はありません。
とにかくスピード重視で回すことにより、小さな成功を積み上げていくという事が重要なのです。
大成功は目指さなくてもいい
PDRでは小さな成功を積み上げていく事が重要です。
なので、大成功なんて必要ありません。
ブログの例で言うと、最初は10アクセス、次は100アクセス、次は150アクセスと、少しずつ成長すれば問題ありません。
一気に成功したい気持ちは分かりますが、それでは一発屋で終わってしまいます。
実際にゲーム業界の天下ともいわれる任天堂でも、Wiiで大成功を収めても次のWiiUでこけました。
現在はSwitchで大成功を収めていますが、後続機が同じように成功するかと言うと、そのような保証は一切ありません。
つまり、大企業であっても大成功は一時的な利益を増やすものでしかないのに、個人や中小のレベルで大成功しても、同じような結果になるだけです。
それだったら、継続的に小さな成功を得る方が効率よく成長できますし、収益面でも安定を得られます。
PDRとは、そういった小さな成功を積み上げるために最適なサイクルですので、ぜひこれからはPDCAではなく、PDRを取り入れてみてください。
ちなみに私の場合はPDRを最短で2日サイクルで回しています。
それぐらい、とりあえずやってみるという事を重視しています。