2016年に11月23日に南海トラフが日本を襲うと某有名予想家が言ったとか言わないとかが話題となりました。
また、前日に福島沖で津波を伴う大きな地震が発生した事により、信憑性が増しネットでは一時的に大騒ぎされました。
結果としては、幸いな事にも南海トラフまたは、それらしき地震は発生せずに済んだのですが、今回でわかった事があると思います。
それは、地震予想は当たらないという事です。
日本政府や気象庁の見解としても地震の予想は不可能と言っており、前兆観測を常に行っており、唯一予想が可能とされる東海地震ですら、発生日を特定する事は不可能と言っております。
それでも、次の予想が出てきている
ネット上では毎日のように明日、南海トラフが発生していると予言している人たちがいます。
確かに、これだけ予想が毎日のように繰り出されていれば、いつか当たる事でしょう。
それに、いつか起こる事は100%と言われているので、準備をしておいて損はありません。
また、それなりの恐怖感を植えつけておく事で、被害も防げる事ができるはずです。
それを考えると地震予想が毎日のように出てくる事も悪い事ではないような気がします。
次の有力候補は12月21日
ネットで次に南海トラフが騒がれるとすれば、12月21日です。
理由は簡単で昭和南海地震から70年の節目の日だからです。
昭和南海地震は1946年12月21日に現在の和歌山県沖で発生しました。
地震の規模を示すマグニチュードは現在の8程度と言われていおり、最大震度は6を記録したと言われています。
ただ、過去の基準と今の基準は違うため、実際には震度7クラスだったと考えられています。
最大で6メートル程度の津波が紀伊半島、四国沖を襲い、死者数は1300名程度だったと言われています。
次の南海トラフでの死者数33万人は過剰計算?
昭和南海地震の死者数が1300名程度と聞いて、疑問に思っている方も多いでしょう。
私も、この数字を見たときは、「本当にそれだけ?」と思ってしまいました。
なぜ、次に来る南海トラフでは最大死者数が33万人と予想されているのでしょうか?
理由の一つ目は、東日本大震災が想定外だったからです。
三陸沖では数百年単位で大きな地震が発生しています。
過去の記録から見ても、今回の東日本大震災はかなり巨大なものとなりました。
それが、今回の南海トラフ予想も過剰に計算された最大の理由と言われています。
そして、もう一つが、人口の増加です。
昔と比べて日本の人口が増加している事は明らかで、被害が大きいとされている、紀伊半島、静岡県、四国地方でも昭和南海地震発生時から比べて、相当増えている事は確かです。
これが、今回の地震で最大33万人の死者が出る理由です。
連動で発生する可能性も・・・
それでも、33万人は多いでしょと思う方もいるでしょう。
実は、大きな理由がもう一つあります。
それが、連動型地震の可能性が高いという事です。
南海トラフは、南海地震・東海地震・東南海地震が同時に起こる可能性が極めて高いと言われています。
おそらく、全くの同時ではなく、数時間や数日の差はあると思いますが、これらすべての死者数を割り出しているのが、33万人という事なのです。
簡単に言うと、関東地方から九州地方までの太平洋側で震度7が発生し、どんなに少なく見積もっても5メートル程度の津波が各地を襲うと考えると33万人の死者数にも納得がいくはずです。
また、それが長期的になると考えれば、33万人以上も可能性としてありえなくはないと考えた方がいいでしょう。
この機会に防災対策を
南海トラフや地震に関する記事を書くたびに伝えているのですが、日頃の対策が被害を最小限に減らせます。
昭和南海地震から70年の節目でもありますので、この機会に防災グッズの購入や家族会議などを開いてみてはいかがでしょうか。
集合場所を決めておくだけでも、多くの命を守る事ができるはずです。
忙しくて面倒だと思う人もいるでしょうが、発生してからでは遅いので、出来るときに対策をするようにお願いします。