不当な高金利で貸付を行なっている闇金のイメージってどうですか?
おそらく、高級車を乗り回して、超一流ブランドに囲まれながらそれなりに、儲かっているイメージがあるのではないでしょうか。
確かにドラマや映画で見るように、儲かっている事もあります。
しかし、ほとんどは決して楽な経営状況ではなく、儲からないのです。
なぜ、不当に高金利を取っていても儲からないのかを解説していきます。
貸し付ける相手が悪い
儲からない一番の理由は貸し付ける相手が悪いからです。
闇金を利用する人は、消費者金融にも多額の借金があり、これ以上借りられなくなった、社会のどうしようもない人たちです。
例え、貸したとしても絶対に返ってくる保証などなく、未回収のまま事が終わってしまう事もあります。
金融の原則としては、返せる見込みの高い顧客に多額の貸付を行う事で利益を出しています。
なので、銀行には厳しい審査があり、それなりの人間でないと借りる事もできません。
このように、金融の原則に反したやり方をする、闇金で利益を上げることは極めて厳しいのです。
一度に貸せる金額が少額
闇金の場合、一度の貸付額が10万円未満のケースが多く、例え高金利だとしても稼げる額はしれています。
これを補うためには、とにかく顧客の数を増やすしかありません。
しかし、顧客を増やすといってもなかなか難しく、簡単に見つかるものではありません。
意外と経費がかかる
闇金で一番難しいのが貸付金の回収です。
上でも述べましたが、貸し付ける相手が普通でないので、回収率は極めて悪いです。
そのために、取り立てには膨大な人件費や交通費・通信量がかかる事もあります。
他にも怖そうに見せるために、高級車や高級腕時計なども必要で本当に金がかかります。
また、上に反社会勢力がついていれば、間違いなく吸い上げも行われている事でしょう。
このように、見えない部分で経費が結構かかっており、赤字ギリギリということも少なくありません。
元手が必要
銀行や銀行系消費者金融の場合は、顧客から集めた預金をそのまま、貸し付けるので元手が必要ありません。
しかし、闇金の場合は自分のお金を貸し付ける事になるので、元手が必要です。
自分の資金以上の貸付が一切行えないので、売り上げにも限界があります。
もちろん、闇金自体も他のところから借りている場合もありますが、そうなると金利を払わなければなりません。
しかも、回収できる保証などなく、本当に元手の準備は大変です。
まとめ
このように、闇金には闇金なりの苦労がたくさんあるのです。
さらに、法外的な金利を得ているのでいつ逮捕されてもおかしくはありません。
普通の金融機関であれば、最終的に自己破産をすれば救済の余地はありますが、闇金はどこまでも追ってきます。
例え、死んだ後でも家族を追います。
とにかく、どんな事があっても闇金には手を出さないことをオススメします。