日本銀行が上場している理由って?

日本銀行はいわずとしれた日本の中央銀行ですが、その日本銀行が東京証券取引所JASDAQに上場している事をご存知でしょうか。

おそらく、ほとんどの人が上場している事を初めて知った事でしょう。

私も興味本位で日本銀行の公式サイトを見るまで全く知りませんでした。

今回はなぜ、日本銀行が上場しているのかという事を難しい専門用語を抜きにして超簡単に説明していきます。

 

紙幣と硬貨では発行元が違う

日本銀行が上場している理由を知るためには、紙幣と硬貨の発行元を知る必要があります。

ご存知の人も多いと思いますが、紙幣は中央銀行である日本銀行が発行しており、硬貨は日本政府が自ら発行しています。

なので、紙幣には日本銀行券と書かれており、硬貨には日本国と書かれています。

もし、嘘だと思う人は財布の中を確かめてください。

 

どうして発行元が違うのか?

どうして、同じお金である紙幣と硬貨が別々の発行元なのでしょうか。

理由は簡単で日本政府が紙幣を自由に作ってしまうと、大変な事になるからです。

例えば、国策のために強烈なデフレやインフレを起こすかもしれません。

日本国の抱える多大な借金返済のために、超インフレになってしまっては国家は崩壊します。

なので、日本政府には影響力の少ない硬貨のみの発行を行えるようにして、紙幣の発行は別の機関(日銀)に任せているのです。

 

日銀が上場している理由

ここまでの説明を読んで賢い人なら日銀が上場をしている理由がわかったと思います。

そう、日本政府と日銀の関係を独立させる為には、日銀に対して民間人の出資が必要です。

なので、上場して日銀の株(正確には出資証券)を民間人に購入できるようにしているのです。

しかし、実際は政府が55%を保有しており、日本銀行を動かす力を一番持っています。

なので、意味がないと言われれば、そうかもしれませんが、民間人が45%を出資する以上、あまりにも酷い事はできないというわけです。

 

日銀に出資するメリット

日銀株は流動性も少なく、配当金も普通預金よりも少額なので、出資するメリットは皆無です。

しかし、日銀株を持っている事は自慢できる一つの要素になるので、買いたいという人もいます。

絶対に潰れる事はあり得ない超安定株ですが投資先としては全く向いていないので、買わない方がいいと思います。

 

日銀が上場している理由を専門用語抜きで超簡単に説明しましたが、理解いただけたでしょうか。

もし、興味がありましたら、日銀株を買ってみてはいかがでしょうか。

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