2018年5月4日より公開の映画「ラプラスの魔女」は東野圭吾さんの執筆30周年記念で発表された小説が原作となっており、2018年GW注目の映画になることは間違いナシと予想されています。
主演は嵐の櫻井翔さん、その他にも、広瀬すずさん、福士蒼汰さん、玉木宏さん、志田未来さん、高島政伸さん、豊川悦司さん、佐藤江梨子さん、TAOさん、檀れいさん、リリー・フランキーさん等、豪華キャストでお送りされます。
また、監督も「十三人の刺客」や「悪の教典」の三池崇史さんで、誰が見ても面白い作品に仕上がっていることでしょう。
そこで、今回は映画をもっと楽しむために、予備知識をまとめてみました。
※小説版を読んでの予備知識のため、一部異なる部分もございます。
あらすじ
初老の映像プロディーサーとその妻で訪れた温泉街で硫化水素による事故が発生し、映像プロデューサーが死亡した。
普通に考えれば事故で処理をするべき出来事だが、刑事は事件が起こる3ヶ月前に映像プロデューサーの母親から『息子が結婚相手に殺される』との相談があった事がどうしても気になり独自で調査を進めることに。
実際に調べてみると遺産目当てで結婚した事は間違いなかったが、犯行方法や証拠がなかった。
警察から依頼のあった、地球科学の専門家である青江は、『屋外の気流が安定しない条件で計画的な犯行は不可能』と断定。
しかし、それからすぐに、遠く離れた温泉地でも同じように硫化水素による事故が発生。
この事故についても、青江は地元新聞社から調査依頼をされるも、他殺は不可能と断定する。
しかし、二つの事件の被害者が知人同士であった事などを考えると、自分の予想は間違っているのではと思うも事もあった。
そんな時に、現れたのが羽原円華という少女だった。
円華は未来の天気を正確に言い当て、未来が予知出来る事を青江に示した。
そして、次に動き出す第三の事件。
この、事件の裏にはどんな秘密が隠されているのか。
そして、未来予知の能力とは一体なんなのか。。。
① 自然現象を利用して殺人は可能なのか?
この映画のテーマとなるのは「自然現象を利用した殺人は現実的に可能なのか」と言うことです。
この物語は、遠く離れた温泉街で硫化水素による事故が立て続けに起こることから始まります。
温泉街に硫化水素が存在する事はあたり前ですが、致死量を超えることは稀であり、その致死量を超えた瞬間に人が立っている事など数千年に一度でも奇跡と言われるほど、可能性の低い事でした。
しかし、これらの事を可能に出来る人物がいます。
それが、ラプラスの魔女です。
ラプラスの悪魔を提唱したピエール=シモン・ラプラスによると、「もしもある瞬間における全ての物質の力学的状態と力を知ることができ、かつもしもそれらのデータを解析できるだけの能力の知性が存在するとすれば、この知性にとっては、不確実なことは何もなくなり、その目には未来も(過去同様に)全て見えているであろう。」との事です。
つまり、一定の知能さえあれば、未来予知は可能と言う事です。
この力さえあれば、硫化水素が発生する時間・場所・濃度を正確に予想する事ができ、その場所に殺したい人を連れていくだけで、殺人が可能になります。
② どうして未来予知が出来るようになったのか?
未来予知の能力を使える人物は作中に二人出てきます。
一人目は、あらすじでもご紹介した羽原円華(広瀬すず)という謎の少女と、もう一人は甘粕謙人(福士蒼汰)という少年です。
いずれも、生まれた時から未来予知が出来た訳ではなく、きっかけがありました。
そのきっかけについては、映画でご確認ください。
③ 第三の事件とは
硫化水素による二つの事件が起きたあと、第三の事件が発生することになります。
その目的が今回の一番の見所です。
途中までは、何を目的としているのか、正直わからないと思いますが、最後の最後に、どうして、このような事件が起きてしまったのかが全て明らかになります。
また、これらは、ある事を理由に表沙汰には事故として扱う事になってしまいます。
どうして、事故にする必要があるのか、犯人の目的は何なのかを考えてみると面白さも増すと思います。
以上、ラプラスの魔女がもっと面白くなる見所のまとめでした。
間違いなく面白い映画ですので、少しでも「面白そう」と思っていただけた方にはぜひ、劇場に足を運んでいただければと思います。
また、小説版も映画とは違った面白さがありますので、ぜひご覧ください。