皆さんは何か大きな事件がある度に「テロだ」と叫んでいませんか?
例えば、「秋葉原無差別殺傷事件」「東海道新幹線内の焼身自殺」や、つい最近起きた「東海道新幹線内の無差別殺人事件」などなど。
しかし、これらはテロ行為ではありません。
では、何をテロ行為と呼んで、何を単なる殺人事件と呼んでいるのでしょうか。
今回は、テロとは何か、そしてテロが起きる理由とは何かを解説していきます。
テロ行為とは?
テロとは、「テロリズム」を略した言葉で意味は、「政治的目的達成のための暴力および暴力による脅迫を用いること」です。
つまり、政治的目的が無ければ、テロ行為とは定義されないということです。
例えば、地下鉄サリン事件をはじめとするオウム真理教が行った事件は、全て国家転覆などといった政治的目的が存在しました。
実際にあの事件によって永田町の国家機関は一時的にパニック状態となり、もっと被害が大きければ、国家存続が危ぶまれていたかもしれません。
このように、何らかの政治的目的がある暴力等をテロリズムと言い、それ以外はテロリズムとは呼ばないのです。
テロリストとは?
テロリストとは、「テロリズム」を行う集団・組織のことで有名な組織で言うと、オウム真理教やISIL等が存在します。
これらは、国ごとにテロ組織であることを認定しており、日本では公安調査庁がテロ組織の認定を行っています。
ですので、アメリカではテロ組織として認定されているのに、日本ではされていないというケースも多々あります。
そして、これらの認定されたテロ組織は基本的に警察庁警備局等が監視・調査を行っています。
よく、「警察は事件が起きてから動く組織である」と言われますが、公安と呼ばれる人達だけは「事件が起きる前に動き、テロ組織の攻撃を未然に防ぐ事」がミッションなのです。
なので、もし公安が存在しなければ、今の日本はオウム真理教や日本赤軍に支配されていたかもしれません。
従って、冒頭で例に出した「秋葉原無差別殺傷事件」「東海道新幹線内の焼身自殺」「東海道新幹線内の無差別殺人事件」では公安は一切動いていないと考えられます。
どうしてテロは存在するのか?
国の破滅や乗っ取りを企むテロ組織ですが、どうしてそんな事をしようとしているのでしょうか。
一般的には貧富の差が激しい地域で、テロ組織は活発に活動しています。
なぜかと言うと、テロ組織たちも豊かな暮らしを願っているからです。
皆さんも学校を思い出してみて下さい。
どの学校にでもある「いじめ」が世界では、さらに大規模で起こっています。
そして、その「いじめ」の対象になっているのがテロ組織の人たちです。
最初は言いなりになっていた「いじめられっ子」もある瞬間に理性が消え、暴力に走る事があります。
最悪の場合は殺人を起こしてしまう事も十分に考えられるでしょう。
その状況が、今のテロ組織なのです。
学校の場合は6年や3年で、終わりを迎えますが、現実世界では終わりなど存在しません。
生まれた瞬間から「いじめ」に耐えていかなければならないと考えると、反乱を起こしたい気持ちも十分に理解できると思います。
だからと言って、テロを容認するわけではありません。
しかし、テロが起こる理由を考えた時に、国としてはもっと最善の方法があったのではと思います。
日本は、貧富の差が小さく、ほぼ全員が最低限の生活を送れているので、今後もテロ行為は活発しないのではと、個人的に考えています。