2019年6月1日、横浜市金沢区にある八景島周辺を走る金沢シーサイドラインで逆走事故が発生しました。
比較的安全と言われている自動運転(ATO)により運行されていたにも関わらず、どうして事故が起きてしまったのでしょうか。
現在、運営会社や国土交通省により原因究明を急いでいますが、相当な時間がかかりそうとのことです。
そこで、今回は事故が起きてしまった原因として考えられる事を全部集めました。
システムの不具合
現時点で一番可能性が高いと言われているのがシステムの不具合です。
開業から30年以上、同様の現象が一切なかった事から不具合の発生を予想出来ていなかったようですが、完璧なシステムなど存在しません。
ただ、システムの不具合といっても様々な原因が考えられます。
現在考えられている不具合は以下の3つです。
・元号が変わった事によるトラブル
・定期メンテナンスの際の人為的なミス
・老朽化によるシステムの破損
その中でも老朽化によるシステムの破損は十分に考えられると思います。
おそらくですが、鉄道運行という極めて安全性が求められるシステムである事から自社のサーバーで管理していると考えられます。
約30年の間に数回は、サーバーの入れ替えを行っているでしょうが、その頻度はかなり少なかった事が予想できます。
サーバーといのは、パソコンと同じように年数が経てば動作が重たくなったり、システムの破損が起きたりとトラブルに見舞われます。
これにより、進行方向切り替えの動作に不具合が生じてしまったのかと考えられます。
もちろん、元号の切り替えに伴うエラーや人為的なミスの可能性も十分にありますが、それであれば原因確認までに時間を要さないと思われます。
ハードの不具合
次に考えられるのがハードの不具合です。
システムは進行方向を切り替えたにも関わらず、モーターはなぜか逆回転をしてしまった。
十分に考えられる話です。
ただ、これが原因だとすると、自動運転を行なっていない路線にまで早急な点検が必要になってきます。
もっというと、日本には今回の事故車両より数倍も古い車両が沢山走っています。
つまり、それらの安全すらも危ういという話になってくるので、可能性としては低いのかと思います。
ただ、外部的な要因からハードに著しく負荷がかかったなどは十分ありえるのかと思います。
外部からのハッキング
最後はネットで騒がれているハッキング説です。
個人的には、ほぼゼロに近いと考えています。
理由は、そう簡単にハッキング出来ないからです。
また、もしハッキングが原因だとしても国は発表しないでしょう。
オリンピックが間近に迫る現在では、交通機関をハッキングするなどあってはならない事です。
また、自動車の自動運転を進めようとしているという背景からも実際にハッキングがあったとしても隠すでしょう。
ただ、おそらくですがハッキングはほぼ無理だと予想しています。
理由は、外部からのアクセスが極めて難しいからです。
一応、オンラインで繋がっているでしょうが、運行システムの大半はネットに接続しない独立した仕組みになっているはずです。
その状況では、いくら凄腕のハッカーであっても侵入は不可能です。
まとめ
まとめると、今回の事故の原因はおそらくシステムの不具合だと思います。
今後は山手線など過密路線でも自動運転導入が検討されています。
そちらでは、さらなるシステムの複雑化で不具合が頻繁に発生するだろうと予想しています。
ただ、山手線に関しては運転手も乗車するとのことですので、システムと人間の二重バリアが出来ます。
極めて、珍しい事故ではありますが、これによりシステムに頼り過ぎてはいけないと言う事を学べたと思います。
ぜひ、この教訓を生かして自動車の自動運転にも取り入れてほしいと思います。