これからの時代は広告で宣伝をしても無意味なのではと言われてきています。
その証拠に、「100日後に死ぬワニ」が電通案件だと分かった途端に批判が殺到してしました。
どうして、人々は広告を嫌うのでしょうか。
また、広告が通用しなくなった現代のマーケティング方法はどうなっていくのでしょうか。
どうして、広告を嫌うのか?
人々は年々、広告というものを嫌ってきています。
その理由は、押し売りのような行為に嫌気が差してきているからです。
これまでの時代は、情報を収集する手段が少なく、広告でさえも貴重な情報源の一つでした。
しかし、今はネットが普及し、スマートフォンが当たり前になり、人々は自分の欲しい情報を自分で探しに行けるスキルを身につけました。
なので、求めていない情報を強制的に見せられたとしても、何も響かないのです。
むしろ、無理やり売付けられているような気分になり、「買いたく無い」とすら思う場面もあります。
では、どのようにすれば、広告から買いたいと思わす事ができるのでしょうか。
広告っぽさをゼロにする
その答えは、広告っぽさをゼロにする事です。
と言ってもステマ商法ではありません。
芸能人のSNSを利用して広告だという事を明らかにせず、宣伝してもらうステマ商法が今でも行われているように見えますが、あの手法は完全な違法です。
ただ、手法としては効果が抜群なので戦略としては悪く無いのでしょう。
では、どのようにすれば良いのかというと、広告だという事を明らかにすればいいのです。
たった、一文字「PR」と加えればステマでは無くなります。
この一文字で効果が薄れるのは確かですが、法律で定められているのですから仕方ありません。
他にも、若手芸人を助ける意味を含めて、自社製品をプレゼントするのもいいでしょう。
もちろん、SNSへの投稿を強要してしまうと、問題視される可能性が高いので、何もせずに事務所を通してプレゼントしましょう。
そうすることで、多くの芸人さんは自分のSNSで自主的に宣伝してくれます。
そして、これがニュースとなり、商品名が広まっていく事でしょう。
企業のイメージもアップできて、商品知名度もアップできる大チャンスになります。
もちろん、成功しない場合もありますが、広告費よりも遥かに安い値段で実行できるのでリスクは少ないと思います。
コンテンツ内に広告を組み込む
最近流行っているのが、商品の宣伝をコンテンツ内に組み込む事です。
例えば、YouTubeの密着系の動画で、イケメンクリエイターが使っている洗顔料が少しだけ登場したとします。
そうすると、同じようにイケメンになりたいと思う人たちが、同じ洗顔料を使い出すかもしれません。
ただ、これではステマ商法と一緒です。
なので、あえて番組の冒頭で提供企業を出して、提供動画である事をお知らせします。
多くの場合は、動画の終盤で改めて、商品の説明をするのですが、それでは広告っぽくなってしまいます。
なので、本当に自然な形で出すだけに留めて置きましょう。
これでは、広告効果が薄いように感じますが、広告を嫌う現代においては、こちらの方が広告効果が高くなります。
もちろん、これはドラマでも同じです。
ドラマのスポンサー紹介のところで紹介してもらい、ドラマ内で製品を使ってもらえれば、普通に15秒の広告を出すよりも効果が見込めます。
もちろん、どのように使ってもらえるのか、どんな製品なのかによって異なりますが、今後の主流となっていく事は間違い無いと思います。
まとめ
これからの広告方法についてまとめると、2つの事が重要になってきます。
①話題を作りニュースにさせる
②コンテンツ内に広告っぽさを無くして登場させる
この2つが守られていない広告手法は、人々を不快にさせてしまうことすらあります。
この方法なら有名タレントが使えない中小企業でも、広告予算の少ない零細企業でも戦略的に宣伝活動をする事が出来ます。
これからは、とにかくマーケティングの時代がやってきます。
マーケティング無しには、物を売る事が出来ません。
マーケティングについてもう少し詳しくまとめた記事もありますのでこちらもご覧ください。