最近、芸能人の事務所脱退やユーチューバーの事務所脱退が増えてきています。
どうして、こんなにも増えてきているのでしょうか。
また、今後も脱退報道は増えていくのでしょうか。
今回は次々と事務所を辞めていってしまう理由と、今後についての予想をまとめてみました。
事務所の必要性が無くなってきたから
ユーチューバーに関しては、そもそも事務所と言うものが無くても自分一人で動画のアップから全てを出来てしまいます。
なので、事務所に入る必要がないのですが、事務所に入ると何かとお世話をしてくれるので多くの人気クリエイターが所属しています。
しかし、コロナウイルスの影響で広告収入が減り、事務所に加入によって発生する中抜き手数料が重くなってきました。
そこで、中堅クリエイターを中心に脱退と言う道を選んだのです。
ちなみに、ユーチューバー事務所最大手のUUUMでは、広告収入の20%が手数料のようです。
例えば月に500万円稼いだとすると、100万円がとられてしまうという事です。
これだったら、従業員を一人雇って管理サポートしてもらった方が安いですよね。
さらに言うと、サポートをしてくれると言ってもそれほど手厚いサポートではないようです。
特に中堅となると、とても手数料に見合ったサービスを提供できていなかったようです。
なので、多くのクリエイターが一気に脱退してしまったのです。
芸能人はどうして辞めていくのか?
芸能人に関してはテレビ局とのつながりを持つ手段の一つとして事務所に所属するしかありませんでした。
しかし、こちらもコロナウイルスの影響で仕事が激減してしまいました。
もちろん、一本あたりのギャラも安くなってしまった事でしょう。
だったら、事務所に所属するよりも自分でYouTubeを始めたり、個人で事務所を持つ方が中抜き手数料が無く収入が増えます。
特にすでに人気のある芸能人なら問題なく収益に結び付けることが出来るでしょう。
CMやドラマ・映画ですら自分で営業してお仕事を取ってくるかもしれません。
YouTubeだけでも相当な利益を得られそうですが、コロナウイルスの終息後はさらに稼ぐのではと思います。
仲介業者がいらなくなっている
これまでは芸能事務所という名の仲介業者の存在が必須でした。
しかし、現代はSNSが発達し、個人でも情報を発信出来ることからわざわざ仲介業者を使う理由が無くなってきています。
これは、芸能界に限った話ではありません。
例えば、不動産業界・保険業界・求人業界・旅行業界・広告業界などなど全ての業界で言えることです。
唯一残るとすれば、プラットフォームを提供している会社だけでしょう。
結び付けるためのプラットフォームさえあれば十分なのです。
今後はどうなっていくのか?
今後も芸能人、ユーチューバーの脱退は増えていくと考えています。
特に若い世代を中心に増えていくのはもちろん、年配の俳優ですら動き出す可能性もあります。
もっと言うと、テレビCMに対する広告費が下がってきているので、芸能人のテレビ離れが出てくるかもしれません。
さすがに、この1年・2年で芸能事務所ビジネスが終わる事はないと思いますが、近い将来、小さな事務所の多くは無くなっていくのかなと思います。
ユーチューバー事務所に関しても現在のマネジメント業務・案件の仲介業務は衰退していき、イベントのサポートなどユーチューバーだけでは出来ないような事のサポートに特化していく形になると思います。
いずれにしても、仲介だけをやるビジネスは衰退していきます。
仲介をするにしても、そこに付加価値を付けなければ大企業ですら危ない状況になるのは時間の問題です。