東京ディズニーリゾートはいくら儲けているのか?【オリエンタルランド決算解説】

皆さんは夢の国こと”東京ディズニーリゾートへ”行ったことがありますか?

ディズニーリゾートとは、不思議な事に、例えディズニーに興味がなくても、あの空間に入るだけで幸せな気分になってしまう場所です。

しかし、そんな東京ディズニーリゾートも会社組織であり、しっかりとお金を稼いでいます。

しかも、運営は「株式会社オリエンタルランド」と言う東証一部の上場企業です。

つまり、企業の通知表と言われる決算報告書が公開されており、売上や利益などを見る事が出来るという事です。

そこで、今回はせっかくの夢を壊すような内容ではありますが、オリエンタルランドがどのくらい儲けているのかを調べてみました。

 

35周年イベントが始まって3ヵ月目の成績は?

東京ディズニーリゾートでは2018年4月15日~2019年3月25日まで、東京ディズニーリゾート35周年イベントを実施しています。

そして、そのイベントが開始してから初めての決算報告「2019年3月期 第1四半期決算報告書」(4月~6月)が2018年7月に発表されました。

その結果がこちらです!

ご覧の通り、売上高・営業利益ともに大きく伸びました。

伸びた理由は、35周年イベントが好調で来場者数が増加し、一人当たりの売上高も増加したらからそうです。

ただ、その他の事業の売上高・利益ともに下がっている理由については「イクスピアリ事業(商業施設)の直営店舗売却が影響している」とのことです。

つまり、35周年イベントで、東京ディズニーリゾートは順調に稼いでいるという事です。

 

1人当たりの売上高は?

次にゲスト一人当たりが東京ディズニーリゾートに使う金額を見てみましょう。

年によっては、減少を記録している部分もありますが、基本的には右肩上がりの成長をしています。

また、2018年(19年3月期決算)では35周年イベントと綿密な価格戦略により、さらに単価向上を目指しています。

たった、数百円ではありますが、年間3000万人以上の来場者である事を考えると、1円違っただけでも3000万円の増減になります。

そう考えると、ものすごい金額の増収を狙っているかが分かると思います。

 

2018年(19年3月期決算)はいくら稼ぎだす予定なの?

最後にディズニーリゾートが35周年でどれだけ稼ごうとしているのかを見ていきましょう。

まずは、全体の売上高は、215億円増の5008億円、営業利益は31億円増の1134億円を予想しています。

これは、すべて35周年イベントによる来場客の増加、一人当たり単価の増加からこのように予想されています。

そして、注目がホテル事業です。

ディズニーリゾートのホテルは、どのホテルの稼働率が80~90%後半と、日本でもトップクラスの記録を持っています。

そして、昨年より「セレブレーションホテル」が通年稼働したにも関わらず、今年はさらに売上高・営業利益ともに伸ばそうとしているのです。

方法としては、さらなる稼働率の向上もしくは、実質値上げしかありません。

決算書からは、どちらなのか読み取れませんでしたが、ディズニーホテルの料金システムが変動制に代わっているので、それをさらに効率よく運用するのかと思います。

 

以上、東京ディズニーリゾートを運営する株式会社オリエンタルランドの決算解説でした。

こうしてみると、ディズニーリゾートも経営努力をしていることが分かります。

いくら、知名度とビッグコンテンツを持っていても、綿密な戦略が無ければ、ここまで巨大な組織になる事はありません。

オリエンタルランドは、さらなる中長期計画を発表済みで、今後が楽しみな企業の一つです。

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