同じJRでもこんなに違う 黒字会社と赤字会社の差とは<JRグループの勢力図>

JRが発足して、今年で30年が経過しました。

JR東日本、JR西日本、JR東海、JR九州は、上場も果たし好調なように見えますが、JR四国、JR北海道は存続の危機とも叫ばれるほど危ない状態が続いています。

しかし、多くの方は実際、どの程度危ない状況なのか分かっていないのではないでしょうか。

そこで、今回は様々な指数でJR各社の違い分かりやすく図にしましたので見ていきましょう。

 

単独売上高(2016年3月期)

単独売上高では、首都圏の鉄道網を持つJR東日本が一番で、続いて東海道新幹線を持つJR東海が2位となりました。

意外にもJR西日本が1兆を超えない結果となったのですが、頑張り次第ではすぐに1兆円は越せるのではと思います。

それに比べて、JR九州、JR四国、JR北海道は大丈夫かなと思うぐらい売上高が低い結果となりました。

特にJR四国は鉄道大手とは思えないような売上で、赤字体質になることも納得です。

 

連結売上高(2016年3月期)

単独売上高と比べて、下位3社はJR東日本との差が縮まりましたが、それでも大きな差があります。

特に心配なのがJR九州で、この程度の売上高で上場して、株主の期待を裏切る結果にならないのか心配になってしまいます。

一般企業であれば4000億近い売上があれば十分ですが、鉄道はメンテナンス費用がかかりすぎます。

それを考慮すると、JR西日本ですら若干の危険を感じる部分があります。

 

連結営業利益(2016年3月期)

売上高ではトップを走っていたJR東日本ですが、利益となるとJR東海に大きく離される結果となりました。

この理由は、JR東海の運営路線数にあります。

JR東日本は山手線や京浜東北線、東海道線、常磐線など様々な路線を運営しており、メンテナンス費用が莫大にかかっています。

それに比べて、JR東海は在来線の数も少なく、新幹線も東海道新幹線の1本しかありません。

そのため、メンテナンスにかかる費用は、それほど多くないのです。

残念ながらJR四国とJR北海道は大幅な赤字を計上しています。

売上では北海道の方が大きかったのですが、利益だけで見ると北海道の方が少ないというより、大きな赤字を出していることがわかります。

こちらの理由も簡単で、北海道は面積が広く路線数も路線距離も多いからです。

それにプラスして、雪の除雪も費用に含まなければなりません。

そのため、売上の低いJR四国よりも深刻な状況が続いているのです。

 

年間輸送人数

各社ともに算出方法がバラバラで発表年度も異なるため、正確なデータとは言えませんが、集められる限りのデータを集めて図を作成しました。

やはり、首都圏の鉄道網は世界一と言われるだけあって、JR四国が1年間で集める客をたった3日程度で集めています。

また、利益の大きかったJR東海は一人あたりの単価が高いこともあり、輸送人数では東と西に大きく離される結果となりました。

万が一、東海道新幹線が長期間の不通になったことを考えると、一刻も早く迂回ルートであるリニア中央新幹線の建設が急がれます。

 

やっぱり区分けが間違いだった

JR発足30年でこれだけの差がついてしまっている現状を見ると、国鉄からの区分けが間違いだったとしか言いようがありません。

理想としては、高速道路のように東、中、西で分けることで、全社が十分に利益をあげられたはずです。

JR四国とJR北海道は、今後もさらに赤字を増やす事がほぼ間違いないと言われています。

民営化したとは言え、潰すわけには行きませんので、資金を持つJR東日本とJR西日本の援助が急務なのではないでしょうか。

いっその事、連結子会社として受け入れるのも悪くないでしょう。

ぜひ、国としてもこの状況を放置するのではなく、資金不足による大事故が発生する前に解決の方向に誘導していただければと思います。

1 個のコメント

  • 民営化最大の失敗といってもいいのでは?
    腐ってもJRってまだ言われているだろうけど、本当に腐ってからでは遅いですよ。
    四国と北海道から鉄道がなくなる日が来ても不思議ではない現状です。

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