急激に浸透したハロウィン
今年も10月に入ったのと同時にハロウィン熱がすごいことになっています。
私はニューヨークに長年住んでいましたので、帰国するまで日本でこれほどハロウィンが浸透しているとは知りませんでした。
10年か15年前にはそれほどではなかったと思いますが、毎年、だんだんと派手になってきて、一大仮装大会のような感じになってきています。
東京の渋谷ではDJポリスが出動するほど人混みで大変なことになるようですが、今年は歩行者天国にするということを聞いています。
いつから、日本ではハロウィンがこれほどポピュラーになってきたのかわかりません。
ハロウィンを楽しんでいる人の中では、本当にハロウィンがどういう意味を持っているのか知っている人はいないと思います。
私が最初にハロウィンという言葉を知ったのは、スヌーピーの漫画の中でのことでした。
ライナスがかぼちゃ大王を待つのにハロウィンを待っていたことを覚えています。
本場ニューヨークでのハロウィン
ニューヨークでのハロウィンはパレードが有名です。
まるでリオのカーニバルのような感じで、それぞれテーマを決めたグループがパレードをするのですが、見ている方も仮装をしているので、もう、全員が仮装をしているような感じになっているのです。
ニューヨークでハロウィンの日に病院に行ったら、受付の人も仮装していました。
銀行に行っても職員さんたちが仮装をしていました。
誰もがとても楽しむものになっているのですが、それはハロウィンの日だけのことで、その他の日は仮装はしません。
ニューヨークでは子供の安全を考えています
ハロウィンといえば、子供たちがかぼちゃのバケツを持って、各家庭を回ってお菓子をもらうことになっていますが、ニューヨークでは治安の問題もあって、親も付き添って家庭をまわることになっています。
それに大きなマンションのような集合住宅では、事前にハロウィンのお菓子集めに協力するかどうかのアンケートが行われて、子供が来てもいいという部屋の人はサインして、その時のためにお菓子を用意して待っているのです。
子供達は一覧表を見て、ドアのベルを押してお菓子をもらうことになっています。
同じマンションに住んでいる人たちばかりなので、とても安全で安心できるお菓子集めです。
日本のハロウィンは仮装がメインです
アメリカではハロウィンといえば、かぼちゃをくりぬいて顔の置物を作って、その中にろうそくを灯して、飾ったりするのですが、日本ではまだそのハロウィン用のカボチャが普及していないので、プラスチックのオレンジ色をしたカボチャが使われているようです。
そして、子供たちが家庭をノックしてお菓子を集めている姿はあまり見られません。
ハロウィンはどちらかというと若者の仮装のパーティーのような感じがします。
今年はピコ太郎の変装グッズも出ているようで、その時々の流行の仮装が見られるのも日本のハロウィンの特徴です。
ニューヨークではドラッグストアーや雑貨屋で仮装する服や小物などが売られていて、誰でもどんな年齢の人でも仮装することができます。
ただ、皆が仮装するので、その日の犯罪が心配されるのです。
変装している人ばかりなので、特徴がわからないのです。
日本ではまだハロウィンの仮装を利用した犯罪はあまり起こっていないようですが、とても気をつけなければならないことの一つです。
毎年、だんだんと盛大になっていく日本のハロウィンですが、パーティーで騒いだ後の片付けはしっかりとしてほしいものです。
そして、ハロウィンの意味を少しは勉強してほしいと思います。
仮装パーティーの日ではないことだけは知っていてほしいものです。