初めてでも怖くない。初心者の為のBAR講座

BARと聞いてみなさんは何を想像するでしょうか?

「そんなのしょっちゅう行っているよ」

という上級者の方は置いといて、ほとんどの方が「興味はあるけど気取ってて入りにくい」や「マスターが怖い」、「値段が高そう」などのイメージがあって敷居の高さを感じてるのではないでしょうか?

これらのイメージはあながち間違っているわけでもないんです。

確かに入りにくいBARはありますし、店主が気取ってて初心者には居心地の悪いBARもあります。

ちょっと奥まったお店で適当に頼んだら1杯ウン万円だったとかもないことはないです。

ですが、一部のそういったBARのせいで、他の楽しいBARまでが風評被害を受けるのは悲しいです。

そんなわけで、月に数回BARに行くBAR好きの私が、『BARってどんなところ?』ってところから解説していきたいと思います。

これを読めばあなたも週末BARに行きたくなるに違いありません!

 

ひと口にお酒といっても種類は様々

まず、BARとはなにか。

そう、お酒を飲むところです。

お酒が全く飲めない人は戻るボタンを押して回れ右。

ちょっとでも飲めるならこのままスクロールお願いいたします。

一般的なカクテルを得意とするところもあれば、ワインの品ぞろえが豊富だったり、メニューの8割がウイスキーだったりと、店によって特色があります。

まずは、自分が何を飲みたいかで絞るといいでしょう。

幸い今の時代、スマホやパソコンでなんでも調べられます。

このご時世、HPを持っていない店なんて皆無です。

もし情報が出てこない店だったらとりあえず候補からは除外してください。

怪しい店ではなく、古き良き格式高いBARだったりするのかもしれませんが、それこそ初心者が行くには敷居の高いBARです。

今回は気楽に入れるBARを探しているわけですから、店主がブログ書いてたりするお店を探しましょう。

ブログや店の入荷情報などがHPに書いてありますので、それらをチェックしてお店の特色と自分の飲みたいニーズが一致したらとりあえず行ってみます。

ちなみにワインBARやウイスキーBARでもカクテルやビールはあります。

その逆もしかり。

ですがどうせならワイン好きはワイン豊富なBARへ、ウイスキー好きはウイスキーBARへ行ったほうがマスターとも話が合うと思いますし、知っているお酒を見ると緊張もほぐれます。

 

一緒に行くのは2人まで!!

一人が心細かったら2人でもいいです。

ですが3人以上は店の雰囲気がわかるまでやめておいたほうが無難です。

3~4人でワイワイやってたら静かに飲みたい常連に怒られたって話もあるそうです。

ワイワイやるなら居酒屋のほうが気が楽ですし、今回は静かにお酒と雰囲気を楽しみに行くので1~2人をお勧めします。

 

どの時間帯に行くのがベスト?

BARへ行く時間は早めのほうがいいでしょう。

ある程度の時間になると常連さんが来たりして微妙に居心地が悪くなります。

私はお酒と語らっているので特に気にしませんが、行き慣れていない方は変な汗が出て止まらなくなりますよね。

そんなわけでほぼ開店と同時に入ってみるのがお勧めです。

大丈夫。

嫌な顔されません。

というかされたらそのまま「間違えました」とか言って出ましょう。

 

どこに座ればいいの? メニューは?

入るとたいていの店主は席を勧めてくれますから、そこに素直に座りましょう。

特に勧められなかったら好きなとこに座ればいいです。

そして次にメニューを渡してくれますので、そこから飲みたいものを注文してください。

メニュー表を見ると、だいたい800円~数千円くらいのものが載っていると思います。

この金額にチャージ料金0~1500円(後述します)が飲み代になります。

なので、2杯程度でしたらよほど貴重な古酒を頼まない限りせいぜい3000円くらいだと思います。

チャージのないお店なら2000円くらいで2杯飲めます。

ね、高くないでしょ?

2000円が高いと思った方はお酒様に謝って家で発泡酒飲んでてください。(笑)

余談ですが、もし一見さんにメニューを出さなかった場合、その店は個人的にはお勧めしません。

こっちがお酒に詳しい前提で対応しているお店は、我々一般人が馴染めない敷居の高いBARです。

実際そういうお店があって、適当にカウンターにあったウイスキーを指さして注文したら1杯2万円だったことがあります。(店員さんが止めてくれましたが)

もしうっかりそういったお店に入ってしまったら、ビール1杯頼んで逃げましょう。

 

注文後は、雰囲気を楽しむ

さて、飲みたいものを注文したらマスターの動作に注目しましょう。

カクテルなら華麗なステアが、ウイスキーやビールなら流れるような所作が見られますよ。

そして注文したお酒とおつまみがでてきたらいよいよ飲み開始です。

ちなみにこのおつまみ代がチャージ料金になるところが多いです。

まあ、居酒屋のお通しのようなものですね。

チャージが無いところもありますが、ある場合は礼儀的にも空気的にも断れないので、あきらめておつまみを堪能しましょう。

最近はノーチャージのお店が多くなってきました。

チャージが高いな、って思う人はノーチャージのお店を探してみてください。

お酒が進んで緊張がほぐれてきたらマスターと会話してみてもいいですし、メニューや棚に並んだ珍しいお酒を眺めてもいいですし、お酒の味に酔いしれてもいいと思います。

「BARのマスターと話すなんて緊張しちゃう!」って方もいると思いますが、マスターといっても同じ人間。

全員が無口でストイックなハードボイルドじゃありません。

というか無口でハードボイルドな店主は日本では客商売に向いてないような気がします。

この前初めて行ったBARでは、マ○ロスとエ○ァンゲリオンの話で盛り上がりましたよ。

まあ、いきなりそんな話をするのも難しいと思いますので、とりあえずお酒の話を質問形式で振るのが無難だと思います。

色々なお酒の裏話や豆知識を教えてくれてちょっとツウになった気になれますよ。

私の場合、初めて行くBARで必ずする会話が

「この店で一番高いお酒って何ですか?」って聞きます。

大体4000~6000円くらいですが、店によっては1杯でプレステ4買えちゃうようなお酒もあります。

でも聞くだけならただですし、そのお店の『格』もわかりますので、一度聞いてみてください。

 

1杯目が終わったら?

1杯目を飲んだら、2杯目はマスターにメニュー以外のものを注文してみましょう。

カクテルの名前がわからない?

大丈夫。

私もまったくわかりません!

名前でしか頼めないなら私、好きでもないモヒートしか飲めないことになります。

しかも名前は知ってますが「モヒートってなんだよ」くらいの無知ぶりです。

向こうはお酒のプロ。

だいたいイメージで作ってくれます。

カクテルのベース・味・アルコールの強さ・甘いか甘さ控えめか・香りはどんなのが良いか・炭酸系かどうか、そういった感じでお願いすれば大丈夫です。

わからなかったら「柑橘系、炭酸系で甘くて飲みやすい物を」って言えれば満点です。

またまた余談ですが、友人がBARで頼んだ数々の伝説注文があります。

1.ピンクでシュワシュワしたもの

2.キラキラ~っとしてて甘いやつ

3.なんかすごいの飲みたい

自分が店主だったら殴ってますよ。

擬音だらけ。

しかも最後のなんかすごいのってもはや注文じゃないし。

ですが、この無理難題にも多少困った顔はしつつもなんだかんだ提案して作ってくれます。

こんな注文が通るくらいなので、どんどん提案してみて大丈夫です。

その際値段も聞いて大丈夫ですよ。

恰好悪いことありません。

普通に聞きにくかったら「あ、1杯2000円とか勘弁してくださいね!」とか冗談交じりでけん制してもいいんじゃないかと。

まあ、メニューにない物を頼んだからと言って、1杯2000以上のものを出してくることはそうそうないんですが。

それでも一応心配だったら「それおいくらくらいですか?」って聞いてみてください。

大体の雰囲気でこっちがBAR慣れしていないのを察知して優しく教えてくれますよ。

どこのお店行っても「値段は気軽に聞いてください」って言ってくれてます。

50代60代ならちょっと気恥ずかしいかもしれませんが、そうでないなら心配なことはガンガン聞きましょう。

何件かBARを回ったら、その中でお気に入りが見つかるはずです。

お酒の種類だったり、マスターの人柄だったり…そんなお気に入りができたら是非何度も通ってください。

スーパーでは売っていない1杯数千円の高い貴重なお酒を給料日に飲んだり、BARに行き慣れることによって大人の経験値を上げたり、大事な人とのデートに使ったり…

行きつけのBARはあなたの人生を必ず豊かにしてくれるはずです。

私は30歳までアルコールは飲まなかったのですが、BAR通いがきっかけでウイスキーマニアになりました。

 

BARに行く理由って?

BARに行く理由は人それぞれです。

私のような『なんかBARに行く自分って恰好良いから』みたいな理由の人もいますし、お酒が好きな人はさらにおいしいお酒に出会うため、お酒が苦手な方は自分の口に合うお酒を探すため、マスターと飲むのが楽しいからなど、どんな理由でもいいんです。

怖いところでもなんでもないです。

楽しい大人の社交場です。

入る前から苦手意識をもって嫌いにならないでください。

大体のBARは高くもないし、怖くもないです。

一度勇気を出して行ってみませんか?

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