2016年の為替相場は、120円台から始まり中国の経済不振、EU離脱、アメリカ大統領選などの影響で一時90円台に突入する場面もありましたが最終的には、次期大統領トランプ氏への期待から116円台後半に戻しました。
チャートを見ると綺麗なV字を描いており、後々考えて見ると大きく稼ぎやすい相場だったと思います。
来年は、トランプ大統領の就任が1月20日に決まっており、EU離脱も3月までに実施される見通しです。
日本においても、プレミアムフライデーの実施や都議会選挙が決まっており、日本経済にも大きく影響しそうなイベントがたくさんあります。
そこで、2017年のドル円相場がどうなっていくのか予想していきたいと思います。
不安定ながらも円高傾向へ
トランプ氏への期待から選挙後、急激な円安に触れました。
一時は、120円台にも届こうという場面もありましたが、その後は116円台まで円高になりました。
これは、トランプ氏への期待と不安が投資家をそうさせたという事だと考えられます。
実際にトランプ氏へ就任後は、不安定な相場を繰り返すと考えられますが、数カ月が立つと乱高下しながら円高に振れたということになるでしょう。
FXの場合はレバレッジをかけすぎると、全財産を失うということも考えられます。
トランプ氏就任後はできる限り、レバレッジを控えた取引をお勧めします。
日経平均はどうなる?
為替と合わせて気になるのが日経平均株価です。
こちらもトランプ氏就任後、2万円台に届きそうな場面がありながらも年内には実現しませんでした。
この調子でいくと、年明け後の早い段階で2万円台を突破するということも十分あり得ます。
ただ、世界経済の不安定から長続きはしないものだと考えられます。
EU離脱が実現してからしばらく立つと、イギリス経済の不安定さから世界的な暴落が発生すると考えられます。
それに合わせて、トランプ氏の政策の不透明さも暴落の要因となることでしょう。
従って、2017年は年明け直後が高く、その後は乱高下をしながら下がっていくと考えられるでしょう。
2017年は極力手を出さない
2017年は為替・株ともに手を出さないのが先決です。
理由はずっと言っているように今年以上に乱高下の相場が予想されるからです。
運さえ良ければ大きな利益を得られる事もありますが、リスクが大きすぎます。
少額で楽しむという年にすることをお勧めします。
あくまでも予想ですが、投資家にとって難しい年になることは間違いないと考えられます。
取引の際はくれぐれもリスクを最小限に抑えて余力資金で投資をお楽しみください。