皆さんもご存知の通り、現政権支持率や政党支持率というのは調査する媒体によって大きく上下するものです。
どうして調査媒体によって大きく異なるのか考えたことはありますか?
おそらく、偶然などと思っている方も多いと思いますが、統計学的にあり得ないほどの『差』が出ていることもあります。
今回は、そんな支持率のカラクリについて、暴露していきたいと思います。
安倍政権も衝撃の26.7%の真実
森友・加計学園という野党の用意した爆弾を抱えながらテロ準備罪、いわゆる共謀罪の審議を控える5月下旬の安倍政権の支持率は26.7%でした。
このニュースが流れ、某野党議員はその党の支持者たちと共にツイッターなどで喜びを露わにしていました。
やはり、「有権者は今の安倍政権に怒っているんだ」と言う事が根拠になった瞬間でした。
これまでの、安倍政権は支持率50%以上が定位置になっており常に高い水準にありました。
そのため、26.7%と言う数字は確かに異常な落ち込みに見えます。
しかし、この数字にはカラクリがあります。
この支持率は日経新聞がWEB上で毎日行なっている「クイックVote」と言うもので特定の支持層が示し合わせて、一斉に押し寄せた場合、かなり影響の出る母数でしか調査されていません。
そのため、現に次の日の調査では戻っていました。
まさかの支持率7%
それとは別に支持率がたったの7%しかない、凄まじく低いアンケート結果も存在します。
これは、とあるラジオ番組内のアンケート結果であり、そもそもの母数が少ない上にパーソナリティが安倍政権への批判を隠さないと言うスタンスで、当たり前の結果といえば当たり前なのかもしれません。
マスメディア間の支持率格差
先ほどの例は言うまでもなく、極端な例ですが、マスメディアの調査でも結果に大きな差が出るものです。
例えば、最新の調査では一番低い毎日新聞が36%で、最も高い産経新聞だと47.6%と言う具合です。
50%超えが定位置の安倍政権としては低下しているのは確かでしょうが、それにしても10p近くの差が着くのは顕著と言うべきでしょう。
この差は、調査方法と設問誘導からきていると考えます。
まず、調査方法はネットや電話など様々な方法、年齢・性別問わず様々な方に調査しています。
多くの調査機関はランダムだと言っていますが、調査費用を考えるとある程度決まった人へ調査をしている事が考えられます。
これによって、各社で大きな差が出ている事が予想できます。
そして、もう一つが設問誘導です。
例えば『あなたは○○に賛成ですか?』と訊けばいい所を、その頭に『○○は国連から批判が寄せられていますが』みたいな余計なものがくっついてくる事です。
新聞社もそれぞれ、政党との癒着関係があり、支持率をある程度コントロールしている事が予想されます。
その結果、大きな差が生まれているのです。
最も信頼できるデータとは?
世の中にある政治関係の世論調査の中で最も信頼できる調査は何かと言うと『ニコニコアンケート』です。
正直なところ、設問には一部のマスメディアによって誘導をしているように見れる部分もありますが、調査母数が圧倒的で、工作の余地がなく、これまでの選挙結果も相当な精度で的中させてきています。
世代ごとや男女ごとの調査結果も公表されており、データとしても中々興味深いものが得られます。
6月の最大トピックであるはずの『共謀罪そのものへの賛否』というズバリな質問がなかったという不満はあるものの、内閣支持率がどの大手新聞よりも高い52.7%となっているのは注目すべき点でしょう。
これでも5月よりは微減しています。
もちろん、ニコニコアンケートが絶対に正しいと言う訳ではありませんが、母数が多い分、統計学的に誤差が少ないのは確かです。
日々、ニュースでみる支持率にはこう言ったカラクリが存在すると言うことを覚えておいてください。