「あの企業って、あそこのグループだったんだ」そんな風に意外なグループ企業が日本には沢山存在しています。
特に近年はM&Aが盛んで、昨日まではライバル企業だったのに今日からはグループなんて事もあります。
そこで、今回は世間的にあまり知られていない「グループ企業」を調べてみました。
チケットぴあ→セブン&アイグループ
コンサートや野球などチケットを取得する際に一度は利用したことがあるであろう「チケットぴあ」。
これを運営する「ぴあ株式会社」は2009年12月にセブン&アイグループになりました。
ちなみに、「セブン&アイホールディング」「セブン&アイ・ネットメディア」「セブン-イレブン・ジャパン」の3社で20%の株式を取得しているようです。
東京ディズニーリゾート→京成電鉄
ディズニーランドやディズニーシー、周辺ホテルなどを運営する「株式会社オリエンタルランド」は京成電鉄のグループ会社です。
もともとは、京成電鉄等が浦安沖を埋立て、商業施設・住宅地開発をする目的で作られたオリエンタルランドでしたが、その後ディズニーリゾートの誘致に成功し、現在ではディズニーリゾート専門の運営会社になっています。
ちなみに、三井不動産もグループではありませんが大株主です。
不二家→山崎製パン
洋菓子の販売・製造やレストランを展開する「株式会社不二家」は2007年より山崎製パンの子会社になっています。
創業も設立も不二家の方が古いですが、消費期限切れ問題以降、業績の悪化懸念もあり山崎製パンの傘下で再建中です。
現在では主力のお菓子商品も順調で、不祥事の影響はかなり少なくなってきていると思われます。
ホーチキ→綜合警備保障
火災報知器メーカー大手の「ホーチキ株式会社」はALSOKでおなじみの綜合警備保障のグループ会社です。
もともとは、東京海上日動火災保険などの出資により設立された会社ではありましたが、2012年より綜合警備保障のグループとなりました。
ただ、現在でも東京海上日動火災保険は主要株主となっています。
ココ壱番屋→ハウス食品
カレーハウスCoCo壱番屋を展開する「株式会社壱番屋」はハウス食品グループ本社の子会社です。
もともとは、喫茶店からスタートしたのですが、その頃からハウス食品のカレールーを使用するなどの付き合いがあり、2015年にハウス食品グループ本社が買収しました。
これにより、ハウス食品との関係性はさらに強くなり、今後も安定的にハウス食品製品がココ壱番屋に卸されていくのだろうと思います。
エクシング→ブラザー工業
ジョイサウンドを展開する「株式会社エクシング」はプリンターなどを手掛けるブラザー工業の子会社です。
もともとは、ブラザー工業とインテックが出資して出来た会社でしたが、2018年現在ではブラザー工業の100%子会社となっています。
一時期は日本でも最大手のカラオケ配信サービスとなりましたが、現在は若干苦戦しています。
カラオケブームが衰退していく現代では、仕方のない事なのかもしれませんね。
銀座コージーコーナー→ロッテ
首都圏を中心に洋菓子の販売を手掛ける「株式会社銀座コージーコーナー」はロッテホールディングスの子会社です。
2008年にロッテが100%の株式を取得し、完全子会社化しています。
買収理由は様々な憶測がありますが、銀座コージーコーナーとしても、少子化による市場縮小により、かなり厳しい状況だったことが予想されます。
ケンタッキー・フライド・チキン→三菱商事
ケンタッキー・フライド・チキンを日本で運営する「日本KFCホールディングス株式会社」は三菱商事のグループ会社です。
三菱商事と米ケンタッキーの出資により、設立された当社ですが、現在では三菱商事が株式の一部を市場に売却し、子会社から関係会社へと関係性が薄くなっています。
ちなみに、日本KFCホールディングス株式会社は、ピザハットの親会社でもあります。
また、三菱商事はケンタッキー以外にも、ローソンや伊藤ハムなどの大手企業も子会社または、関係会社としてグループ化しています。
タイトー→スクウェア・エニックス
老舗ゲームメーカーの「株式会社タイトー」はスクウェア・エニックスの子会社です。
もともとは、京セラの子会社でしたが、2005年にスクウェア・エニックスが買収し、子会社となりました。
親会社のスクウェア・エニックスはFFシリーズやドラクエシリーズなど主力作が当たっている中、タイトーは中々ヒット作を出せずに、かなり厳しい経営状況のようです。
関西国際空港→オリックス
関西国際空港を運営する「関西エアポート株式会社」はオリックスのグループ会社です。
ただ、フランスの空港運営会社である「ヴァンシ・エアポート」も同じ比率で株式を取得しており、ヴァンシ・グループとも言えます。
また、関西エアポート株式会社は、関空以外にも神戸空港、伊丹空港(大阪国際)も運営しています。
以上、意外なグループ企業でした。
なお、この情報は2018年8月現在の株式取得数をもとに作成しています。