ITベンチャー企業と言うと成長率が凄くて、稼いでいそうと言うイメージをお持ちだと思います。
しかし、どれほど稼いでいるのかと聞かれるとほとんどの人はわからない事でしょう。
そこで、今回は大手ITベンチャー企業と呼ばれる企業の中から4社をピックアップして、それぞれ過去3年間でどれほど売上高が伸びたのか見てみましょう。
利益に関しては、先行投資等により伸び率を意図的に抑えていることもあるので、今回は無視しています。
①サイバーエージェント
AbemaTVやCygamesを子会社に持つサイバーエージェントの3年間の売上高推移を見ていきましょう。
さすが、日本を代表するITベンチャー企業だけあって、3年間で1000億円も売上を伸ばす結果となりました。
成長率にしてなんと、約35%も伸びています。
日本一の企業「トヨタ自動車」ですら、2017年〜2019年の3年間での伸び率は、9%なのでベンチャー企業のすごさが分かると思います。
ちなみに、利益については先行投資が大きかった影響もあり、マイナス成長となっています。
②DeNA
IT事業だけではなく、スポーツ事業も好調なDeNAの3年間の売上高推移を見ていきましょう。
主力のゲーム事業が不調な事もあり、売上高はマイナス成長となっています。
約200億円近くの売上減少なので、経営的にも大きな影響を受けていると思われます。
ただ、任天堂との提携やスポーツ事業が好調な事もあり、2020年以降は少し持ち直すのではと考えられます。
3年間の伸び率は、約−14%でした。
もちろんですが、利益もマイナス成長で推移しています。
③楽天
様々な事業を展開し、ついにはモバイル通信事業社にもなる楽天の3年間の売上高推移を見ていきましょう。
2019年にはついに売上高が1兆円を超え、もはやベンチャーとは言えない領域まできた楽天。
スポーツ事業や広告費で経費が増えているにも関わらずしっかりと利益も増やしてきているので、今後も安泰でしょう。
ただ、モバイル通信事業への参入については懸念ポイントも多くあります。
もし、ここで失敗してしまうと、今までの蓄えを失うと言う事もあるので注意が必要です。
3年間の伸び率は、約41%で大手ITベンチャー企業の中でも最高クラスと言えるでしょう。
④ヤフー
ITベンチャー企業の先駆けとも言えるヤフーの3年間の売上高推移を見ていきましょう。
さすが、先駆け企業だけあって売上高は年々伸びていました。
ただ、利益に関しては子会社の問題もあり、この数年はマイナス成長です。
そろそろ、Yahoo! JAPANの一強時代も終わりを迎えてそうなので、この先は売上も落としてくるのではと思います。
3年間の伸び率は、約12%でした。
※今回使用した売上高はすべて連結決算の情報です。