皆さんは日頃、高速バスを使う機会はありますか?
私の場合は基本的に新幹線移動なのですが、どうしてもお金がないという時に高速バスを利用する事があります。
毎回乗るたびに思うことが、これで最後にしようという事です。
なぜかというと、狭くて窮屈だからです。
新幹線の普通車と比べてもゆとりが少なく、5時間を過ぎたあたりから腰が痛くて仕方ありません。
また、ニュースでも取り上げられているように事故が多く、毎回不安な気持ちになってしまいます。
そこで、今回はなぜトラックの事故よりもバスの事故の方が圧倒的に多いのかを考えてみました。
年間の事故発生件数
まずは、年間の事故発生件数を見てみましょう。
ジャンル別事故発生件数 | |
乗り合いバス(路線バス) | 2613件 |
貸切バス | 297件 |
その他バス | 8件 |
トラック | 1908件 |
表からみても分かる通りバスの方が年間を通して1000件近く多くなっています。
なお、乗合バスには一般的な路線バスも含まれており、高速バスとの区分を示すデータはありませんでした。
年間の走行距離
次に走行距離を見てみましょう。
バス | 約46億キロメートル |
トラック | 約534億キロメートル |
表を見ても分かる通り、約11倍の走行距離を走っていることがわかります。
それにも関わらず、バスの方が事故件数が多いということはそれだけ危険な乗り物であるということを証明していると言えます。
なぜ、バスの事故が多いのか?
データを見てお分かりのようにバスの事故は非常に割合が高くなっています。
これほどまでに割合が高いのには理由があります。
細かいデータまではわからないのですが、考えられる理由を挙げてみました。
1、車両故障が多い
バスはご存知の通り様々な機能が搭載されています。
その為、複雑な回路が一つでも壊れると動かなくなり事故を引き起こすことが考えられます。
実際にデータを見ると半数近くが車両故障による事故です。
2、都会を多く走っている
今回のデータでは一般の路線バスも含めた事故件数です。
その為、東京や大阪といった大都会に相当な数が走っている為、事故を起こしやすい環境と言えるでしょう。
3、好きな時に休憩ができない
トラック運転手とバス運転手の大きな違いは好きな時に休憩ができない事です。
バスの場合は時刻表などがあり、決まった時間通りの運転を求められます。
それに比べてトラックの運転手は納期時間があるものの、自分の体調に合わせて好きな時間に休憩を取りやすい環境にあります。
特に夜間であれば急な睡魔が襲ってくる事もあるでしょう。
バスの場合は次の休憩まで何時間も運転しなければならない場合もあり、事故を起こしやすい環境であることは当たり前と言えば当たり前なのです。
バスの事故を減らす自動運転技術
近い将来は、自動運転の技術が発達しバスも自動運転になると言われています。
そうなると、事故は減り安全な乗り物になっていくことでしょう。
また、人件費を使わない分、乗車料金の引き下げなども考えられます。
そうなると新幹線や航空機の大きなライバルとなり日本の経済は大きく変わるのではと思います。
安全なバスを見分ける方法
自動運転になるとはいっても、今すぐではありません。
当分の間は、我々お客が安全なバスを選定していく必要があります。
そこで役に立つのが国土交通省の決める格付けです。
http://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_tk3_000043.html
ここに掲載されているバスが会社は認定事業者として認められており、星1〜3までで評価されています。
ここに掲載されていないバス業者を使ってはいけないという事はありませんが、できる限り控えることをお勧めします。
高速バスを否定するわけではありませんが、できる限り利用はお勧めしません。
新幹線や在来線特急は高いですが、最近では格安の切符やプランもございます。
そういった格安のルートを利用してできる限り鉄道や航空を利用されてはいかがでしょうか。