東海道新幹線がすべて16両編成で運転されている理由

東海道新幹線と言えば東京~大阪の大動脈で、平日の日中でもそれなりの乗客率を誇り、一人当たりの単価が高額で日本一稼ぐ鉄道路線として知られています。

しかし、そんな東海道新幹線でも流石に「こだま号」を満席にするのは難しく、朝のラッシュ時以外の「こだま号」はかなりガラガラです。

ほとんどの人が大阪・京都・名古屋~横浜・東京を利用しているので当たり前と言えば当たり前なのですが、想像を絶する以上に空いています。

実際に、運行本数も1時間当たり2本しかなく、1日の中でも8割以上が「のぞみ号」です。

それでも、「のぞみ号」と同じように16両編成で運転を続けるには理由があります。

故障したときに代走できるから

「こだま号」も「のぞみ号」と同じ16両編成で運転する一番の理由は故障時に代走できるからです。

例えば、「こだま号」で運転する予定の新幹線が東京駅から動けなくなったとします。

「こだま号」は1時間に2本しかないので利用者に大きな遅延を発生させてしまいます。

ここで、「のぞみ号」で利用する予定だった車両をそのまま「こだま号」に変えて、「のぞみ号」の利用者には別の列車に乗ってもらえば、問題なく運用できると言う事です。

もちろん、逆も同じで「のぞみ号」に使う予定の車両が故障した時も、「ひかり号」や「こだま号」で使う予定だった車両を利用して代走できます。

このように臨機応変に代走できるように全車両16両編成で運転しているのです。

ダイヤが組みやすいから

もう一つの理由はダイヤが組みやすいからです。

例えば、大阪から東京駅は「こだま号」として運転して、折り返して東京から出発する時には「のぞみ号」になっているダイヤもあります。

これも、全車両同じだから出来る事で、これにより大量の列車を効率よく走らせる事が出来ています。

意外と知られていませんが、東海道新幹線のラッシュ時は3分間隔で運転されており、山手線よりも高密度で運転する区間もあります。

そのため、出来るだけ運用をしやすいように全車両統一にしているのです。

座席数が違う事で500系新幹線が東海道新幹線から追い出された過去も・・・

JR西日本が開発した500系新幹線はかなり人気のあった車両ですがJR東海の開発する700系新幹線やN700系新幹線と座席数が大幅に違う事で、東海道新幹線から追い出されてしまいました。

人気よりも、運用効率を取るのがJR東海のやり方なので、多少もったいなくても「こだま号」を8両で運転しようなんて考えは無いでしょう。

ちなみに、500系新幹線は山陽新幹線では現役で活躍しているので、乗りたい方は山陽新幹線の「こだま号」をご利用ください。

N700Sからは短い編成も対応可能に

これまで、JR東海の所有する700系やN700系、N700A系は16両編成しか対応出来ない仕様でしたが、2020年7月から投入されるN700S系からは12両編成、8両編成など短い編成への組み換えが可能な仕様になっているようです。

理由はリニア中央新幹線の開業により、東海道新幹線の需要が少なくなることから、エネルギー的に効率の良い運用へ対応するためだそうです。

ただ、実際はまだまだ先の事なので、短い編成の東海道新幹線が見られるのは10年や20年後だと思います。

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