【まとめ】シニア(高齢者)を雇うメリット&デメリット

「人手不足倒産」この言葉を聞いたことがありますか?

中小企業を始めとする多くの企業は人手不足により倒産の危険を抱えています。

その理由は就労人口の減少です。

高齢化社会によりシニア世代ばかり増え、若い世代が不足し人手が全く足りないという状況が起きています。

今後はさらに深刻化していくようで、いずれは大手企業ですら人手不足に悩まされる時代が来るかもしれません。

その対策として、一部の企業では高齢者の採用にも力を入れ始めています。

企業によっては高齢者を雇用する事に大きな懸念を抱いている事もあるでしょうが、そんな事を言っている余裕もありません。

そこで、今回は高齢者の雇用のメリット・デメリットをまとめてみました。

 

メリット① 時間的余裕がある

高齢者はとにかく時間が有り余っています。

定年後は特にする事もなく、毎日テレビを見て過ごすという人も少なくありません。

そのため、シフトの融通が利き、穴埋め要因としては最適です。

実際に穴埋めの要因としてコンビニでは1時間~2時間だけ高齢者を採用している店舗もあるようです。

 

メリット② 年金と言う安定収入がある

高齢者の多くは年金と言う安定収入があります。

また、若いころに貯めてきた貯金もあるのでお金に困っている人は少数派です。

つまり、仕事をする目的がお金ではなく、社会との繋がりが大半なのです。

という事は、最低賃金でも問題ありませんし、少ない時間の勤務でも文句を言う事もほぼないでしょう。

企業からしてみると、かなり都合の良い人材となる事でしょう。

 

メリット③ 大抵の事は我慢してくれる

高齢者の場合、若い人と違って「すぐにキレル」なんてことは滅多にありません。

理由は、若い頃にもっと大きな苦労をしてきているので寛大な心を持っている事が多いからです。

もちろん、すべての人がそうではありませんが、少しぐらい無理なお願いをしても快く引き受けてくれる事も多いです。

 

メリット④ 多くの知識を持っている

意外と見逃しがちなのが、このメリット④です。

「高齢者=物忘れが多い」みたいなイメージがありますが、若い頃の記憶は意外と残っているもので仕事に生かせる知識も兼ね備えているかもしれません。

特に専門的な事で活躍してきた人であれば、戦力としても十分に使えるでしょう。

 

デメリット① 体力的な限界がある

ここからはデメリットのご紹介です。

高齢者に限ったことではありませんが人間には体力的な限界があります。

特に高齢者では体力的に長時間の労働が難しい場合もあるでしょう。

そのため、長時間勤務が必須の職場や、体力を多く消耗する作業などには向いていないと言えます。

 

デメリット② 行動が遅い

人によっても違いますが、どうしても高齢者になると行動が遅くなります。

これは、仕方のない事ではありますが素早い行動を求められる仕事は難しいのではと思います。

 

デメリット③ 覚えが悪い

高齢者の場合は新しい事を覚える為に多くの時間を要してしまいます。

ただ、最近の若い子も覚えが悪いので高齢者に限った話ではないと思います。

簡単な作業でも覚えられないという事もあると思いますが、それは使用者の工夫次第でいくらでも改善が出来ると思いますので使用者にも努力が必要です。

 

デメリット④ ITに対しての恐怖心がある

高齢者雇用の一番のデメリットがITに対して恐怖心がある事です。

今の時代は勤怠の管理ですらITを利用している事が多く、パソコンやスマホを使わなければならない場面が多々あります。

しかし、高齢者の多くはパソコンやスマホに抵抗があり、覚える気持ちすらありません。

これを改善するためには「そう簡単には壊れない」と言う事を教えるのが一番です。

どうしても、「高価な物で壊したら大変」という気持ちが大きいようです。

もちろん、壊されたら大変でしょうが、そう簡単に壊れる事は稀でしょう。

その事を十分に説明して、壊れても問題ない事もしっかり伝える事から始めましょう。

 

まとめ

結果として高齢者の雇用はメリットの方が大きいと私は思います。

使用者としては将来性のある若者を採用したい気持ちも分かりますが、人手不足の時代でそんな事を言っている余裕はありません。

もし、社内規定で高齢者の雇用が難しい場合は規定を改善する必要すらあると思います。

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