中国への旅行や出張で気をつけなければならないのがネット接続問題です。
海外へ行く場合はレンタルWi-Fiルーターなどを借りて行く場合が多いと思いますが中国の場合は通常のレンタルWi-Fiルーターでは使い物になりません。
なぜかと言うと、中国では私たちの使うGoogleやYahoo!、LINE、Facebookなどが閲覧できないように規制されているからです。
しかし、全く使えないかと言うとそんな事もありません。
例えばレンタルWi-FiルーターにVPN(バーチャル・プライベート・ネットワーク)のオプションを申し込めば、中国でもネット規制を受けずに使えます。
また、大手携帯会社の提供する海外ローミングサービスも接続が可能です。
ただ、最近ではVPNでの接続も規制の対象になりやすいとのことで、レンタルWi-Fiルーターを借りる際にはご注意ください。
という事で、今回はauの提供する海外ローミングサービス「世界データ定額」を中国で使用した感想をまとめてみました。
au世界データ定額とは?
auの提供する世界データ定額とは、150カ国以上で使える海外ローミングサービスです。
24時間980円で海外のネットが使える為、短期旅行であればレンタルWi-Fiルータを借りるよりも安い値段で利用できます。
また、au STAR会員(無料)なら毎月1回分が無料で利用できるので、超短期旅行ならタダで利用できると言う事です。
利用できる容量も日本での契約内容がそのまま反映されるので、1ヶ月20GBの契約の場合、日本と海外合わせて20GB使えると言う事です。
中国でも問題なく使えるのか?
結論から申し上げますと、世界データ定額は中国で問題なく使えます。
Google、Yahoo!、LINE、Twitter、Facebookなどなど日本人の利用者が多いサービスは全部使えました。
一番必要とされる、乗り換え案内もGoogleマップで対応出来るので中国製のソフトをダウンロードする必要は有りません。
また、速度も日本の通信会社とほぼ変わらない程度で快適です。
本当に中国にいるのか?と思うほどに通信については不満がありませんでした。
中国で実際に使われる通信会社は?
海外ローミングでは、auと提携する現地の通信会社の電波を使用します。
中国の場合は「チャイナ・モバイル」と「チャイナ・ユニコム」の2社が提携先です。
スマートフォンに表示される場合は「中国移动」と「中国联通」になります。
この2社のいずれかと通信をしていれば別途費用は発生いたしませんのでご安心ください。
通信状況によっては途中で通信会社が変わる場合がありますが問題ありません。
なお、この情報はauのサポートセンターにも確認しているので確かな情報です。
auのサポートセンターへの問い合わせとは矛盾が生じる
渡航前にauのサポートセンターに「海外ローミング」でも中国のネット規制の対象になるのかと聞いていました。
その答えは、「中国の通信会社を使うので規制対象になる」との事でした。
しかし、実際に使ってみると全く問題なく使えます。
おそらく、中国政府の規制次第で日々状況が変わる事からの回答だと思いますが、この答えには疑問もあります。
もちろん、「使える」と嘘を付くよりはマシかもしれませんが、「使えるとの報告もあるが正式に提供しているわけではない」などの言い方も出来るのではと思いました。
※この情報は2019年1月現在の情報です。