部下を成長させるためには結果だけを褒めてはいけない?

自分の部下が中々結果を残してくれないとお悩みではありませんか?

いくら考えても答えが出ずに、「部下のモチベーションが問題だ」と人のせいにする事もあるでしょう。

しかし、部下が成長しない原因の半分は上司にあります。

今回は部下とどのように接すれば成長してくれるのかを解説していきましょう。

 

結果を求めてはいけない

「仕事においては結果がすべてだ」こんな言葉がありますが部下を育てる場面では不必要な言葉です。

確かに、給料を支払うのですからそれ以上の活躍してもらわなければなりません。

しかし、それは今ではありません。

人と言うのは長い時間をかけて徐々に成長していきます。

つまり、今は赤字社員でも将来的に黒字社員になってくれればいいのです。

これが、会社組織と言うものです。

なので、結果を求めてはいけません。

「でも、ノルマが・・・」なんて声も聞こえてきそうですが、そもそもノルマ制度自体がナンセンスです。

さらに、そのノルマを部下に押し付けるのはもっとナンセンスです。

目標は必要ですが、ノルマは必要ありません。

それは会社都合の数字であり、現場で働く社員にはお客様の事を考えた行動を取らせるのが一番です。

まずは、この根本的な考え方から改善しないと部下の育つ環境は作れないでしょう。

 

結果だけを褒めてはいけない

上司の多くは結果は見て褒めたり、怒ったりしますが、それでは部下は成長しません。

どうしてかと言うと、結果と言うものには運の要素が強いからです。

たまたま、大きな受注が取れて褒められても、その部下に成長はありません。

それよりも、受注は取れなくても下準備をしっかりと行っている部下を褒めるべきです。

このプロセスを褒める行為こそが、今後の活動を意味あるものにしていきます。

この世の中は運だけで生きていく事は出来ません。

しっかりと、仕事のプロセスを考えさせ、運ではなく実力で結果を残せる部下を育てていきましょう。

 

具体的な褒め方とは

ここからは具体的な褒め方について解説していきます。

と言っても、人によって違うのであくまでも参考程度に使ってください。

 

褒めるタイミング

まずは、褒めるタイミングについてですが結果が出た時に限定します。

それが、いい結果でも、悪い結果でも、プロセスさえしっかりしていれば褒めてあげて下さい。

もし、プロセスがしっかりしていないのであれば、褒める必要はありません。

もちろん、その結果が良かったとしてもです。

そんな時は、今回の反省と言う事で「ここをこのようにしていればもっと効率よく出来ていた」と伝えてあげましょう。

 

褒める言葉

次に具体的な褒め言葉の例をご紹介します。

基本的には、「今回も頑張ったね。ここがこうだったから、このような結果が出たんだと思うよ」と具体的な行動を褒めます。

失敗した場合は、「ここがこうだったから、普通なら上手くいくはずだったけど今回は相手が悪かったね。でも頑張った事はしっかり評価しているから次に期待しているよ」と言いましょう。

ここで、注意しなければならないのが決してマイナスな事を言わない事です。

例えば、「プレゼンの内容は良かったけど、声が小さかったよ」なんて言ってしまう事もあるでしょう。

しかし、これではマイナスの印象が大きく残り、部下にとって褒められたという感覚は全くありません。

マイナスな事を言うのであれば、改めて別の機会でしっかり伝えてあげましょう。

 

褒める場所

最後に褒める場所についてですが、これは場合にもよりますが皆が見えるようなオープンなスペースで行うのが一番です。

だからと言って、わざわざ皆に聞こえるように大声で褒める必要はありません。

周りから見て、「あいつ褒められているな」と分かるような雰囲気であれば問題ありません。

ただし、怒る場合には誰の目にも付かない場所を選んでください。

だからと言って呼び出したりすると、周りにバレてしまうので出来れば自然な感じで二人きりになった時に伝えましょう。

 

最後に

褒めるのが苦手という人も多いと思いますが、わざとらしく褒める必要はありません。

素直に、すごいと思ったことを口に出して伝えればいいのです。

もし、口に出すのが出来ないのであれば、メールでも全然いいと思います。

何だったら、メールの方がずっと残り続けるので効果的かもしれませんね。

とにかく、結果ではなくプロセスを褒めると言う事を忘れないでください。

例え、結果が出なくてもプロセスが良ければ、褒めてあげて下さい。

そうすれば、必ず結果が後からついてくるはずです。

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