信濃毎日新聞と聞いて、皆さんはどのような新聞を思い浮かべますか?
おそらく、多くの人が信濃地方で発行されている毎日新聞系列の新聞だと想像するでしょう。
しかし、違います。
信濃毎日新聞は長野県で発行されている地方紙の一つで、通称「信毎」と呼ばれています。
発行部数は44万部以上で、シェアは50%以上を獲得している長野県民なら誰もが知っている新聞なのです。
毎日新聞とは全く関係ない
名前に「毎日新聞」と入っていますが、毎日新聞社とは一切関係ありません。
それどこらか、朝日新聞との関係が強く、朝日新聞出身の人が主筆を務めたこともあります。
さすがに、長野県民の人は知っていると思いますが、長野県民以外で別荘やホテルで新聞を読んだ人は勘違いされているケースも多いのではと思います。
なぜ、地方紙が強いのか
長野県に限らず、どの地域でも地方紙と呼ばれる新聞がシェアを伸ばしています。
実際に、関東一都三県と一部の都道府県を除いては、ほぼ地方紙がトップを走っています。
これらの理由としては主に二つあると考えられます。
一つ目が、地方の情報を消費者が求めているからです。
全国媒体となると、どうしても地域に根付いた情報は弱くなります。
それに比べて、地方紙は全国ニュースはもちろん、地方ニュースも細かく記事になっており、地元の情報を手に入れたい消費者は必然的に地方紙を購読することになるのです。
二つ目が販売店が複数の新聞を取り扱っていることです。
都会では一つの販売店で1媒体または2媒体程度までだと思いますが、地方に行くと全ての新聞を取り扱っているケースも少なくありません。
なので、販売店としは地元企業との関係を良くしておきたいので、地方紙を積極営業するのだと思います。
それでも新聞は無くなっていく
地方紙のシェアが高いと言っても年間100万部ペースで発行部数が下がっている新聞に未来はありません。
新聞社自体はテレビやラジオ、ネットなどにニュースを提供する事ができるので、例え地方紙であっても倒産することは考えにくいですが、販売店は違います。
販売店は新聞の発行枚数=売り上げに直結するので、黙っているわけにはいきません。
なので、あらゆる手段を使って新聞の売り込みを活発化させる事が今後予想されます。
また、販売店の合併も頻繁に行われるでしょう。
そうすると、さらに顧客離れが起き、新聞社も新聞紙の発行を休止する可能性も否定できません。
最初のテーマから、話がずれてしまいましたが、新聞販売店は非常に厳しい状態です。
ただ、地方紙については、自分の住む街を知る上でかなり役立つ情報が掲載されているので、信濃毎日新聞をはじめ、自分の住む街の地方紙を一度、手にとってみては、いかがでしょうか。