世の中には人気の職業と不人気の職業があります。
一般的に人気と呼ばれる職業は事務系、クリエイティブ系、公務員、商社営業などが挙がられます。
反対に不人気職は、介護系、警備系、下請けSE、飲食店などが挙げられます。
これらの違いとは何なのでしょうか。
仕事として成り立っている以上、世間から必要とされており、欠かせない存在です。
もちろん、給料の差などもありますが、それは職種というより企業規模に依存する部分もあります。
そこで、今回はこの両者の違いが何なのかを考えてみました。
3Kだから不人気?
3Kとは、「きつい」「汚い」「危険」が伴う仕事として昔から不人気です。
しかし、近年は新3Kという言葉も出てきており、「帰れない」「給料が安い」「厳しい」など様々なバリエーションが出てきています。
そう考えると、どの職業も少なくとも一つはこの3Kに該当し、人気職であればあるほど、新3Kに近いのが現実です。
今の時代で3Kだから不人気というのは考えがたいのではと思います。
需要の違いが人気の違い?
次に考えられるのは需要の違いです。
例えば、大手総合商社と駄菓子屋ではどちらが世の中に必要とされているでしょうか。
決して、駄菓子屋が必要じゃないとは言っていませんが、世の中の多くの人にという点だけみれば、大手総合商社でしょう。
しかし、これにも矛盾が生じます。
これから高齢者増える一方で介護職を希望する人は増えるでしょうか。
おそらく、大幅に増えることはないでしょう。
いつまでも、人手不足が続き人材確保で困るはずです。
そうなると、需要と人気は比例しない事が言えます。
天才がやりたいと思う仕事だから
人気の高い職業は比較的、スキルや能力を必要とされるものが多い事が分かります。
商社であれば、外国語はもちろん、海外の経済状況、市場状況、国内需要の把握など難しい事を理解しなければなりません。
それに比べて、不人気の職種は、言い方は悪いですが多くの人にできる仕事が多いです。
もちろん、介護職や警備職であれば国家資格を取得する必要がありますが、それも難易度はそれほど高くないでしょう。
そう、皆が天才になりたいと思っている、天才に近づきたいと思っているから人気職が生まれるのだと考えられます。
人気職というのは決して簡単な仕事ではありません。
どちらかと言うと、不人気職よりも多くのスキルや技術を求められ、見えないところで多くの苦労をしています。
例えば、拘束時間の長い飲食店と定時で帰宅できる公務員では飲食店の方が大変に見えるでしょう。
しかし、公務員になるまでの勉強時間や公務員になってからの勉強時間、災害緊急時の対応時間など総合的に見れば公務員の方が大変です。
このように、見た目と事実に大きな差が生まれる事で人気職や不人気職が分かれるのではと思います。
おそらく、今後も状況が変わることはないでしょう。
しかし、楽をして金儲けをしたいのであれば、間違いなく不人気職を選ぶ方が賢いと思います。
不人気職であっても、立派な仕事です。
その仕事がなくして、世界が回らないと考えるとどんな仕事でもやりがいを感じる事が出来るのではとも思います。
きつくて給料安いから不人気なんだよ