突然ですが皆さんはどのような保険に入られていますか。
死亡保険、医療保険、学資保険、老齢保険などいろいろな保険がありますよね。
もしかすると保険の特約とかにより、補償がパッケージになっている保険に入られている方もおられるかもしれません。
私が今回提案したいのは充実しすぎた補償内容になっていて、毎月の保険料が多額になっていないかということです。
そんななかでも今回は医療保険について私見をお話したいと思います。
医療保険とは何か?
まず医療保険とは病院に係るすべての治療費が対象となるわけではありません。
大半の医療保険は入院したときや手術をしたときに保険金が給付されます。
また、入院した日数に応じて、1日5000円といった補償が一般的です。
医療保険に入られている方はこの入院が長期入院になり、働くこともできなくなった場合のことを考えて、入られている方が多いのではないでしょうか。
私見としては、このような考えで医療保険に入られている方に読んでもらい、本当に入り続ける価値があるものかどうかを検討してもらいたいです。
実際に計算してみよう
先ほども言いましたが、医療保険とは入院した日数に応じて保険金が支給されます。
もし1年入院したとしたら、5000円×365日=約180万円も保険金がもらえる計算になります。
これは助かるなと思ってしまいますが、果たして365日も入院される方がどのくらいいるのでしょうか。
治療が長期になるというと思いつくのが「がん」ではないでしょう。
ただ、平均の入院日数を見てみると、長くても1~2ヶ月なのです。
長い時間がかかるのはそのあとの通院期間なんですね。
普通の医療保険はその通院費用は出ません。
保険を確率論で入るかどうかを決めるべきではないのかもしれませんが、まず入院を伴う病気やけがに自分がなるのかどうかはわかりません。
もしかしたら、1回もなく人生を終えるかもしれません。
そのうえ、入院をしたとしても長期入院になる確率はどのくらいなのでしょうか。
私の予想は限りなく、低いと考えます。
その低確率の事象に対して、毎月何千円も保険料を支払うべきなのでしょうか。
入った場合と入ってない場合の計算をしてみよう
例えば、30歳から80歳までの50年間、毎月1000円の医療保険に加入し続けたとしたら、何日入院したら支払保険料と同額の保険金をもらえるのでしょうか。
支払保険料は1000円×12月×50年=60万円です。
1日入院5000円とすると、60万円÷5000円=120日
つまり、4ヶ月入院する必要があるのです。
ここでよく考えてみてください。
人生は長いと言っても4ヶ月も入院しますかね。
もし入院したとしてもやっとそれでとんとんです。
それならば、医療保険に入らず、毎月1000円を貯金したほうがよいと思います。
貯金であればどのようなことに使ってもよいという自由度が一番高いです。
もし、入院したとしたらその貯金を入院費の一部に使うこともできます。
入院しなかったとしたら、老後の生活費に使うこともできます。
低確率のことの安心のために保険料をかけ捨てるくらいなら、貯金をすることが今後の人生の選択肢を増やしてくれると思います。
まとめ
私は医療保険はまったくお得感がなく、ほとんどの医療費は十分貯金で賄うことができる金額だと思うため、医療保険はいらないと思います。
それでもまだ人生で何があるかわからない、安心したいという方は医療保険に入ればよいと思います。
ただ、もし入院しなかったとしたら多額の保険料を捨ててしまうことになるということを理解してください。
貯金に余裕がない若いうちは、必要最小限の医療保険に入っておき、一定の貯金が溜まった段階で医療保険を解約するというのも選択肢の一つではないでしょうか。
また、補足としては、医療保険がなかったとしても健康保険という制度があります。
健康保険のおかげで病院での自己負担は3割でおさまっていることを忘れてはなりません。
また、高額医療費制度というものもあります。
これは収入に応じて、一月の医療費の上限が決まっており、その上限を超えて自己負担を払った場合は後日、その自己負担相当のお金が返ってくるというものです。
この制度を使えば、たとえ長期入院になったとしても一月8万円以上の医療費を払う必要はありませんので、このことも踏まえて、医療保険の価値を検討されてはいかがでしょうか。