アナタには信じる宗教がありますか?
日本人の多くは神道と仏教を信仰しており両方を信じる人も多いでしょう。
しかし、なぜ宗教を信仰するのでしょうか?
多くの人は「幸せになりたいから」と答えると思います。
ただ、宗教の出来た目的は全く違うと考えられています。
宗教の誕生には様々な目的がありますが、今回は私の中で一番合理的である答えを「過去」「今」「未来」に分けて解説していきたいと思います。
『過去』宗教が出来た目的
まず、宗教が誕生したのは今から約5000年前の古代エジプトと言われています。
ただ、明確な証拠はなく、もっと昔から存在していた可能性も十分に考えられます。
そして、本題である宗教が出来た目的の一つは、法律では国民を統治できなかった事にあると思います。
おそらく、古代エジプトにも人間が生きていく為のルールが存在したはずです。
しかし、今ほど明確になっておらず、ルールを覚えようとしない人も多かったと思います。
そこで、出来たのが宗教です。
この宗教によって、ルールを破ると神様や仏様がお怒りになり不幸が訪れると言う事を国民に認識させたのです。
これにより、ルールを覚える者が増え、さらにはルールを守る者も増えたのです。
もちろん、国民の統治だけが目的ではありませんが、宗教の力があったからこそ、統治出来た場面も多かったことでしょう。
『今』現在の宗教の目的
現在の宗教も、過去の宗教も存在する目的はほぼ同じです。
もちろんですが日本においても同じだと言えます。
理由は法律ではカバーできない事が沢山あるからです。
例えば、法律では裁くことの出来ないモラル違反が存在するとします。
ここでは仮に「嫌がらせ」としておきましょう。
嫌がらせの多くは裁判まで持ち込むことが出来ず被害者は泣き寝入りするしかありません。
しかし、宗教の力があれば抑止する事が出来ます。
具体的には神様や仏様が見ており、いずれ罰が当たると言うイメージを国民に持たせておくのです。
これにより、被害者が少しでも減れば宗教の存在意味は十分にあると言えるでしょう。
おそらくですが、政府が宗教法人に対して税金面で擁護する理由はこれにあると思います。
日本政府としては法律により国民を統治する事が本来のあるべき姿だと考えるでしょうが、それだけで十分に統治する事は出来ません。
なので、宗教法人の力を借りて国民を正しい方向に支配しようと考えているのだと思います。
『未来』今後の宗教について
最後に未来の宗教について考えていきましょう。
と言っても、もう既に始まっているかもしれませんね。
それが何かと言うと、宗教による統治が難しくなって来ているという事です。
理由は簡単で科学の発達にあります。
これまでは不思議な現象が起こると全て神様・仏様の仕業であると考えられていましたが現代では科学の力で証明出来ます。
では、どうすれば国民を統治する事が出来るのでしょうか。
その答えは、憧れの存在を神にする事です。
例えば、芸能人で考えてみましょう。
特にアイドルやミュージシャンは、神になる素質を多く持っていると思います。
コンサートに行かれたことのある人ならご存知だと思いますが、コンサート会場ではそこにいる全員に一体感が生まれます。
まさに、この一体感こそが統治と呼べるでしょう。
これを利用するれば、法律でカバーできない部分をある程度は補えるはずです。
ただ、宗教ほど強い存在ではありません。
なので、法律をさらに強化するか、宗教に勝る科学技術を開発する事が求められます。
それについて先行するのが中国です。
街のいたるところに監視カメラを設置し、国民の監視を行っています。
これによりモラル違反の抑止に繋がり、統治に成功していると言えるでしょう。
日本もいずれはそうなるかもしれません。
個人的には宗教法人に対する税金面の擁護が無くなった時、これまでの宗教は終わると思います。